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天外者

ふるさと納税の返礼品、「杵つき ゆざの餅」(でわのもち)
最後の1袋分をホット・プレートで焼きながら、あっと言う間に
食べ終えてしまったなあ……先週末の講座で作品名が出た
田中光敏・監督『天外者』(2020)では、坂本龍馬らが常に
牛鍋を突ついています。三浦春馬(1990~2020)の最後の
主演作となり、五代友厚を演じていました。舞台上で観たら、
また、印象は違うのでしょうが、映画のセットとして見た場合、
チープ感が観客を選びそうです。役者陣は熱演で、好感度大
(岩崎弥太郎・役の西川貴教に終始笑いを堪え切れないけど、
憎めない奴)。ただ、ストーリーの都合上、五代を美化し過ぎ。
少年時代に世界地図から地球儀を作ったのは、才助の兄の
徳夫だろうし(映画では悪役扱い)、遊女・はるが薩英戦争で
捕虜となった五代を解放できたというのも、酷いご都合主義。
大体、はるとの絡みでほぼ半分の尺を使い、バランスが悪い。
五代の妻・豊子の立場は?と、気の毒に感じてしまいました。
クライマックスの「大阪商法会議(所)」は当然、重要な場面の
はずですけれども、変な鹿児島弁(薩摩弁?!)で、生地である
自惚れ丸出しで、リーダー発言の無理強い。「夢のある未来」と
おらばれるだけでは、どんな夢だか伝わらず。大阪商人が到底
納得するとは思えず、説得力に欠けました(殿下の『パープル
・レイン』
も同じ構造ですが、音楽映画故に、楽曲の破壊力と
いう反則技がありまして)。松井一郎・知事、吉村洋文・市長の
カメオ出演も要らない。「大阪商法会議所」(大阪商工会議所の
前身)は明治11年(1878)に設立、同年9月2日、「西本願寺
津村別院
」にて、第1回総会が開催されています。五代の長逝
(何故だか、肺結核のような描写?! 史実上は慢性腎炎)に際し、
作品内では4,500人の葬列が出来たと説明していました。外題
天外者(てんがらもん)” は、「凄まじい才能の持ち主」を意味する
鹿児島の方言という風に、まことしやかな説明を見かけますが、
ニュアンスが違いますね。「手柄者」の訛りであって、“才能”の
有無を強調するのは、“才助” に引き寄せているだけ。「手柄を
挙げたね」、「よくやったね」という意味合いで、五代の母・やす
(筒井真理子)が才助を褒めた用例から、察してあげてください。
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

tag : 映画

Living Island

姿形も一目と見られない容貌に変じてしまった彼だが、
何かに取り憑かれたような話しぶりは、昔と全く変わりなく、
それが哀れさを超え、衝撃を増した。まだ、生きていやがる! 
銀色の蓬髪に直視を避けながら、彼は私の手の中に無理やり
皺くちゃのA4紙を押し込んで、「俺の最新の小説だ」と口の
端から呟くと、天神橋から中之島への階段を下りて行った。
       ☆
将棊島の話

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説同人地図史跡

同人宛て

「空気」を読むくらいなら、本を読みなさいよ。何度でも。
読むほどに、気が静まらないのならば、街を歩きなさい。
何遍でも。街の通りは行と同じ。読まれるのを待っている。
読めないのはセンスが無いから。良くも悪くもなく、端的に。
面白いものは書けたかい? 君にとって、面白いものかな?
君のことは、どうだっていいけれど。誰に向けて書き続ける?
「そんなことはわからないよ」と、不機嫌に口元を歪める君が
ぼくの同志だ。孤独な街の散歩者だ。黙って歩き、静かに記せ。

テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

tag : 同人

タコ焼き落語

江戸時代やら、御一新やら、頭の中の時空が乱れているので、
1時間ばかり、すっぽりと抜けてしまう。余裕をもってシャワーを
浴びていたらば、携帯電話に着信履歴。時刻をよくよく見れば、
10時50分が約束の時刻だったのに、もう11時半。髪も乾かさず
JR天満駅ホームへ駆け付け、相方に平謝り。脳内の暗い片隅で、
10時50分が11時50分にすり替わった模様。落語会場(?!)にも
遅刻すると電話連絡を入れ、JR環状線・外回り電車で寺田町へ。
駅の北口から「表現者工房」(大阪市生野区生野東2丁目-1
-27)へ向かいました。エレベーターで5Fへ上がり、12時30分
到着。マクラは始まっていましたが、お詫びとともに、前を横切って
奥の席に就きます。最初に、たこ焼きが出てくる新作落語。そう
そう、今回の落語会は「表現者工房」が手掛ける “食と表現 in
寺田町
” の第1弾で、「タコ焼き落語」。月亭遊方の落語2席と
噺の間に “熱々タコ焼きタイム” が設けられていました。たこ焼き
8個とドリンク券1枚がセット(2,500円)。随分とお得に感じられ。
ただ、間延びしてしまうかな。飲食しながらの落語会は有りよね。
というか、むしろ、本来の形のようにも思えますが、噺家を蔑ろに
しているようで、気が咎めてしまうのです(けれども、呑みます)。
場をつなぐトークで、遊方が出演している映画の話が出てきまして
(新作落語が、たこ焼きと映画の絡んだ噺でした)、『宮古島物語
ふたたヴィラ 再会ぬ海』
って、上西雄大・監督ではないですか。
ちっちゃなシンクロニシティ。まだ、ざわざわとした空気の中、古典
落語「時うどん」で締め。雨がぽつぽつと降りそうな空の下、足を
速めました。界隈の商店街も含め、調査物件は多々ありますが。

テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語映画呑む

金銀分析所

半ドンで事業所を出ますと、時間が余っていたので、「天満宮
是ヨリ東七丁
」(1町=約109m)の道標から東へ。老松通り
鳥居筋線(=大阪天満宮参道)を踏破します。「老松公園」、
「たぬき小路」、「山野家住宅」、「樽屋橋」、「お吉稲荷大明神」、
天満教会」、「(銅板製)大鳥居」、「とりゐ味噌」(小売店と
しての営業は終了。昨年10月1日から味噌製造専業
)をチェック。
大川まで南下し、旧町名継承碑等を押さえながら、東へ進みます
と、「将棊島粗朶水制跡」碑の前で、周囲をじっくりと眺め回し、
「天満橋」~「天神橋」~「難波橋」を堪能して、「鉾流橋」を渡り、
大阪府立中之島美術館」に上がりました。14時から講座です。
       ☆
ところが、会場は別館2階の多目的スペース3でしたから、一旦、
本館を出て、北東角から入り直し。「OSAKAあれこれ街歩き
講座Ⅴ
」として、森島克一氏の「事業家・五代友厚の金銀
分析所 ~その知られざる出発点~
」を聴きます。通り一遍な
五代友厚の生涯のダイジェストでなく、“金銀分析所”とテーマを
絞り切っていたのが良かったです。説明は訥々としていましたが、
レジュメも資料も用意周到でしたから、苦も無く、拝聴できました。
先日、「大阪企業家ミュージアム」で入手していた冊子「五代
友厚がわかる本
」も早速役に立ってくれ……明治2年(1969)に
下野した五代が、真っ先に興したのが金銀分析所でした。ただし、
従来は、明治2年10月、西成郡今宮村に分析所を開設した――
といわれていましたが、その頃は薬品について情報収集している
準備段階。書簡類を挙げた上で、「五代が今宮に金銀分析所を
開業したのは1871年(明治4年)8月ごろと考えられる
」と論証して
くれました。天満人として激しく興味をそそられるのは、分析所が
当初は天満伊勢町にあって、のち川崎村樋之口に移転した
可能性もある
」という今宮以前の所在地の問題で、造幣寮(=
大阪造幣局)の立地を考えれば、さもありなん。脳内を明治時代の
あれやこれやでぱんぱんに膨らませ、天満堀川跡を北上して帰宅。

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 講座史跡

ひとしお

北区ガイドボランティア「ヤジ馬ヤジ北」の研修を
行いました。Nさんの立案による(既成の)コース
紹介を目的とした研修で、コースの全貌も五里霧中
といった新人に優しく、着眼点が良いと思います。
2年前に参加した「浪花百景の昨今」のルートを
辿りました。「天満の子守歌」の銅像の作者名が
判読できない……また、将棊島の件で、Yさんを
困惑させてしまって申し訳なく、文章化しなければ
理解は得られない模様。歴史探偵の仕事でもあり。
       ☆
以前も、大起水産」八軒家浜まぐろスタジアムでは
失敗した記憶があるのですけれども、今回も危険。
17時30分に相方と逢う約束を破りそうになりました。
食べログ」から予約していた炭焼ひとしお」(大阪
市北区天神橋6-3-26)を訪問します。天六レンガ
通り
に在る 焼き鳥と鴨のお店。「Metrono」Vol.4
でも紹介されていましたね。鴨肉は「太田養鶏場
(和歌山県)の紀州鴨。アクセントに、自家製わさび
山椒が利いていました。新年会(?!)に続いての鴨鍋
ですが、紀州鴨は珍しいかな。「鍋プログラム(35)」に
計上して、リラックスした気分で、カウンター席を温め。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 史跡呑む

devoid

2024_01_25_扇町公園 「扇町プール」は昨年9月1日から今年の3月末日まで
 改修工事を行っており、臨時休館中。併せて、4月から
 「スポーツクラブNAS」が指定管理者として運営する
 そうです。歩いて帰宅する際、割と「扇町公園」内を
 通ることが多いのですが、南東側が通行止めになって
 いましたよ。プールだけならばどうでもよいのです(Sir
 Nose D'Voidoffunk can't swim...
)が、新施設
 建設工事は1月22日から始まり、6月末頃まで掛かる
 模様。昨秋、「扇町公園」の指定管理事業予定者として
 「扇町公園スマイルパートナーズ」が選定され、代表
 者が「大和リース」大阪本店、構成員に「関西テレビ
 放送
」、「スポーツクラブNAS」。カフェとか、別に要らん
 と思うし、公園は誰でも気軽にふらっと足を運べる空間
 であってほしい(八重垣大明神が機嫌を損ねるぞ)。
 左の画像は、養生幕で隠されていなかった北東側から。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : 建築英語

中央区ぶらぶら

前日(1月23日)午前中は、大阪市北区外(中央区)の街歩き。
Osaka Metro・谷町線で、東梅田から谷町四丁目へ移動です。
5番出口から出て、中央大通から谷町筋に折れ、「此界隈井原
西鶴終焉之地
」碑へ向かう際、相変わらずの謎物件「亀田境界
を前に、固まってしまいます。谷町筋を西へ渡り、本町通を越えて、
徳井町通に入ると西進。大村益次郎寓居跡漏月庵」をチェック。
善安筋を過ぎれば、「山本能楽堂」やスパイス・カレー絡みで、
馴染み深い土地柄。御祓筋(暗越奈良街道)、畳屋町筋を過ぎて、
宇野薬局」(大阪市中央区徳井町2-3-3)。大阪府道102号
(恵美須南森町線)の向こうに、「大阪商工会議所」、その北に
マイドームおおさか」が建ちます。会議所の南側の3体の銅像
(初代会頭=五代友厚/7代目会頭=土居通夫/10代目会頭
稲畑勝太郎)は改修中か、覆いが掛けられ、よく見えない状態。
「若宮(商工)稲荷神社」へ詣でた後、「マイドームおおさか」の
周囲を反時計回りに進みましたが、史跡碑がずらりと並び、食傷
させられそう……「英照皇太后 昭憲皇太后行啓之地」、「大阪
府立貿易館跡
」、「大阪府立貿易専門学校発祥之地」、「明治
天皇聖躅(せいちょく)」、「西町奉行所跡(址)」、「大阪府庁跡
(初代)」、重建懐徳堂(跡)等……西側の東横堀川沿いに回り
込んでも、「義侠 天野屋利兵衛之碑」、「西鶴文学碑」……
ガイドしていて、説明を要する物件が何も無いのも困り物ですが、
石碑まみれというのもつらい。「β本町橋」から、現役としては大阪
市内最古参の「本町橋」を眺めて、ほっとさせられました。「大阪
企業家ミュージアム
」を訪れた後、箒屋町筋を南下。金網越しに
曲り渕地蔵尊」を拝み、「船場センタービル(=せんびる)」に
入ります。2号館B2階の大衆創作酒場「大三元」でランチ、3号館
B2階の「パパラギ」で珈琲を飲みました。13時過ぎの解散です。

参考記事:マイドームおおさか 敷地の変遷

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡近代建築

文楽の三味線

1月23日(火)午後、堺筋本町から日本橋へ向かいました。
14時から、「国立文楽劇場」3階小ホールにて、第10回
文楽特別講座「文楽の三味線」を聴くのでありました。
お話しされたのは、竹澤宗助豊竹靖太夫が途中から
入ってきます。聴くだけの人であり、しかも、三味線となれば
ど素人ですから、坪(勘所)も何もわかりませんし、新鮮な
気分で耳を傾けました。自分が知らないことに触れるのは、
非常な快感です。ソナエオクリ三重……と、よく知らぬ
言葉に触れるたび、まだ生きていてよいように考えるのです。
有吉佐和子『一の糸』もまだ読めていなかったな。本番での
役目を終えた“あがり糸”(稽古用に利用された後であれば
“くず糸”)を頂いて帰りました。南森町で下車して、「天牛
書店」天神橋店で、長谷川幸延等の大阪本を3冊購入済み。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽小説

熱々鉄板

翌日(23日)と週末の講座のメール予約が出来ていたのか、
不安になり、「国立文楽劇場」と「大阪府立中之島図書館」に
電話で確認をした後、出勤しています。21時半頃に退出し、
小雨降る中、「きったんカレー」で夜食。「梅新会館」跡地に
建つビルの工事の進捗状況も気になりますが、以前の欧風
カレーからマイナー・チェンジしたような“熱々鉄板カレー”も
興味を引きましてねえ。ラッキョウとホウレンソウをトッピング
して、3辛を指定。マスターの顔が違っていた以外に、気が
付いた点は、鉄板だと“焼き”が入るので、スプーンだけでも
ルウを綺麗に頂けること。猫舌の人には厳しいかもしれません。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレー

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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