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★ 2024年2月に読んだ本 ★

原口隆行『鉄道ミステリーの系譜』(交通新聞社新書)
 ……鉄道はともかく、ミステリー・マニア時代が髣髴として、探偵小説を再読したくなり。
藤本篤『大阪市史物語』(松籟社)……副題に「二〇世紀の軌跡」。地味な内容を覚悟
 していたところが、滅法に面白くて。幸田文の叔父、幸田成友(しげとも)が大活躍。
廣末保『ぬけ穴の首 西鶴の諸国ばなし』(岩波少年文庫)……2月の読書会のテクスト
 です。「牛と刀」、「狐の四天王」、「真夜中の舞台」、「ぬけ穴の首」、「お猿の自害」、
 「帰って来た男のはなし」、「わるだくみ」を収録。町田康の推薦文(?!)も良し。
井筒月翁『維新侠艶録』(中公文庫)……作者が誰だかよくわからないというのに、一驚。
井原西鶴『好色五人女』(角川ソフィア文庫)
 ……「巻一 姿姫清十郎物語」、「巻二 情けを入れし樽屋物語」、「巻三 中段に見る
 暦屋物語」、「巻四 恋草からげし八百屋物語」、「巻五 恋の山源五兵衛物語」から
 成り、「恋の山源五兵衛物語」目当てに読み進めていたのですけれど、お夏
 清十郎に続いて、「樽屋物語」にはっとさせられ。地元の天満が舞台でしたこと。
『隔週刊 ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版 27』
 (デアゴスティーニ・ジャパン)……JOE HENDERSON を聴いています。
『学鉄ドリル 初級編 No.1』(旅鉄Gate出版部)
井原西鶴『男色大鑑』(角川ソフィア文庫)……富士正晴=訳が、個人的に合わず。
『大阪百年』(毎日新聞社)……小ネタの宝庫。一面記事ではなく、社会面寄りかな。
『第173回=文楽公演 令和6年1月 国立文楽劇場』
 (独立行政法人日本芸術文化振興会)
文・井原西鶴/絵・歌川国貞『浮世絵春画 好色五人女』(三心堂出版社)
 ……井原西鶴は隠れ蓑で、国貞の「艶色品定女」がメインでしょう。参考書の頁に
 挟んでエロ本を読ませるような編集ぶりが大いに笑え、他シリーズにも食指が伸び。
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)
 ……勝手に“歴史探偵”の衣鉢を継ぐからには、一応押さえます(内実は、安吾直系)。
『隔週刊 ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版 28』(デアゴスティーニ・
 ジャパン)……STANLEY TURRENTINE と、テナー・サックスが続きました。
『隔週刊 ブルーノート・ベスト・ジャズコレクション 高音質版 29』(デアゴスティーニ・
 ジャパン)……ドナルド・バード(DONALD BYRD)は耳に馴染みがあります。
氏家幹人『武士道とエロス』(講談社現代新書)
 ……マイ・クラシック。鶴橋で働いていた頃に初読しましたか。「高坂書店」で購入。
 昨年(2023)8月31日、同鶴橋駅前店が閉店し、約40年の歴史に幕を閉じました。
北川央『大阪城』(新潮新書)……豊臣秀吉から現代にかけて、50個のトリビア。
 それが零れネタと「あとがき」で知ったからには、元の『大坂城と大坂の陣』も必読。
『レール&ステージ 小林一三の贈り物』(阪急文化財団)……「逸翁美術館」で購入。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

コミュニケーション

2023_12_10_西田明未「コミュニケーション」 昨年12月10日、「中山寺」から帰り、阪急・蛍池経由で
 大阪モノレールに乗って、千里中央に立ち寄った夜分に
 撮影した画像が、左の西田明未コミュニケーション
 です。環境造形作家の西田明朱(1948~)の作品でした
 が、夜目には暗くてよくわからず、当初は右側から目に
 入ったため、たじろぎました。撮影方向に回り込むと、
 何となく伝わってきて、後でタイトルを調べて、なるほどと
 腑に落ちました。全然違う物が微妙な距離を隔てつつ、
 口を開いて意思の疎通を試みる――と、偏向した説明に
 堕してしまえば難点ですが、絵画と異なり、多方向から
 触れられるのが救い(一つの通釈で解消されるような
 オブジェは、単なる機械言語に過ぎません)。「千里朝日
 阪急ビル
」(大阪府豊中市新千里東町1丁目5-3)の
 敷地内に設けられています。小さな子供が、石の狭間に
 身を潜めようとすれば、それも一つのコミュニケーション。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術

東から西

相方が静岡に帰省するというのに、時間の折り合いが付かず、
新大阪駅まで見送りに行けず……「せまじきものは宮仕へ
(by 『菅原伝授手習鑑』)ですけれども、「大阪天満宮」について
思い出したこと。登龍門の「通り抜け参拝」は、同宮のみと力説
される方もいらっしゃいますが、例えば、「千葉神社」(千葉市
中央区)でも、“合格”のための「通り抜け神事」が執り行われて
います。登龍門はありませんが、社殿を東から西へ通り抜ける
ことによって、「東西=通せい」の言霊のパワーをも得るそうな。
それはどうでもよいとして、「千葉神社」の主祭神は北辰妙見
尊星王
(そんじょうおう)、これが即ち、天之御中主大神と同一視
されているのです。千葉のような臨海地域ですから、漁師らの
星辰信仰が盛んであることに何の不思議も無し。「大阪天満宮」の
由緒も星辰信仰に端を発していることは疑いが無いように思われ、
摂末社の「霊符社」で祀られている天御中主神にしても、近世
以降の妙見信仰から考えた方が、星つながりで呑み込み易くて。
星も(太陽や月と同じく)東から西へ動いているように見えるわね。

テーマ : つぶやき
ジャンル : 日記

tag : 年中行事

丹波路快速

大阪駅を9時52分発の丹波路快速に乗って、兵庫県丹波篠山市に向かいました。
丹波篠山に対して、(精神的に)故郷に近い場所と呼ぶのは大袈裟でしょうが、
馴染みの土地です。福知山線・篠山口に10時59分着。これまで押せていなかった
駅スタンプ(青色)を入手。“「日本遺産」とデカンショのある駅”と記されています。
途中までは晴れていたのですが、山を越えるとやはり冬空。雪もちらついてきました。
11時13分発のウイング神姫(神姫バスの子会社)に乗車し、11時30分、春日神社
前で下車。食事の予約を入れた正午までの間、市役所に足を向け、本庁舎の2階に
上がりました。マンホールカードだけでなく、ダムカードの存在も知りましたが、
現地のダムに足を運んだ後でないと、配布してくれません。何故か、「日本一たい焼」
オーナーの著書が無料配布されていました。時間ちょうどと見計らい、「ぼたん亭」に
入ります。女将に認知されているので、
余計な心配は不要。熱燗で「鳳鳴」を2024_02_27_蘇鉄山
頼み、特選ロースと特上カルビが半々の
ミックス猪肉ぼたん鍋 (7,390円)を
突つきます。もう1人前を追加しまして、
うどんで締め(=デカンショうどん)。
ぼくの地元の天神橋筋商店街同様、
火曜日が休日の店舗や施設が多く、
大正ロマン館」や「ほろ酔い城下蔵
も閉ざされており、「歴史美術館」を再訪
しました。二階町を15時06分発の「ウイング神姫」を待つ間、周辺を散策すれば、「秋葉
神社」の他、“篠山春日神社秋祭り” で用いられる鉾山――魚屋町の「蘇鉄山」と、
下二階町の「諫鼓山」を収める山倉2棟を発見。約4年前に建て替えられたようです。
       ☆
帰路にも乗車する福知山線の歴史を辿れば、明治40年(1907)8月1日、国有化される
までは「阪鶴鉄道」でした。同年4月、同鉄道の監査役に就任していた小林一三は、
6月時点で「箕面有馬電気軌道」の追加発起人でもあり、10月に箕有電車が設立。
再び、逸翁の自伝本(バージョン違い)を読み返しているので、アンテナに引っ掛かり。

参考記事:篠山春日神社秋祭りについて

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : 建築近代建築

野梅よ 野梅よ

2024_02_26_てんま天神梅まつり 正午過ぎ、ふらりと「大阪天満宮」を訪れました。小雨が
 ぱらついてはいましたが、やがては晴れます。毎年恒例の
 「てんま天神梅まつり」(2月10日~3月3日)が開かれて
 おり、21回目の今年も「盆梅と刀剣展」。「壺井八幡宮
 所蔵の銘安綱の太刀「天光丸」、「加州清光」に馴染んで
 きたようです。森二鳳の「菅公像」にも目を留めましたが、
 ワイアール星人めいた野梅(左画像)が面白くてね。梅の
 木餅
が見えなくなったことを惜しみつつ、「天光丸」 クリア
 ・ファイルを買い求めました。ゆっくりと、石碑や灯籠に目を
 遣って境内や星合池を回り、寺町通りまで上がると、まだ
 ランチ営業を行っていた「アンナプルナ」に滑り込み。
 トマト・ベースのラール、キーマ、ほうれん草と豆腐の
 ハラーのトリプル(1,000円)にセットのチャイ(120円)を
 美味しく頂きました。敢えて遠回りして帰れば、注文の
 浮世絵・春画が配達されていたことに、中くらいの幸せ。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 年中行事樹木美術特撮史跡カレー

千里中央

調べてみたらば、2020年8月21日でした。「北大阪急行北大阪急行
電鉄」の駅名標キー・ホルダーを購入した日です。ぼくは
万国博中央口」をキープして、相方には「千里中央」を
プレゼントしたものでした。最近になり、相方がそのキー・
ホルダーを紛失したため、慌てて、駅ホームで買い直そう
として、品薄気味なのに気付き、複数をまとめ買いしたよう
です。ぼくにも、お詫びなのか、お返しなのか、お裾分けで
1点が回ってきました。ポイントは、現時点でまだ、千里
中央がターミナル駅であること。隣の桃山台の反対側は
空欄です……が、今年3月23日、北大阪急行は箕面市へ
向かって延伸し、新たに 箕面船場阪大前箕面萱野
駅が誕生しますから。「万国博中央口」は既に存在しない
駅名標ですけれども、今春、千里中央が途中駅となって
しまうことから、ターミナル駅としての「千里中央」駅名標も
現物を目にできるのは1か月を切り……3月23日は朝から、
箕面萱野駅に向かうと、武田幸司氏が語っていましたっけ。

テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag :

胃疲れる

どうやら、美術館帰りに足を運んだ「阪急三番街」の
しゃぶ菜」で、ラム肉付きの食べ放題+飲み放題
コースを堪能し、胃拡張にでも陥ったか、食べ過ぎて
しまったのよねえ。前夜は素浄瑠璃を聴いての帰途、
インド・レストラン「Meera」(大阪駅前第1ビルB1階)を
利用。ディナー・コースで、ドリンクが1杯100円になり、
やたらと混雑していました。カレーをアテにして呑める
人には、最強のお店ね。三連休とは無縁で、土曜日も
出勤しまして、残業後、相方と「ホワイティうめだ」の
蕎麦居酒屋「で夕食。目当てにしていた万福ざる
(蕎麦食べ放題)が廃されていて、がっかり。ざる蕎麦
(800円)と、鶏天おろし蕎麦定食+いなり(1,100円)を
注文し、お酒は控えてみました。天気は良くないけれど、
人出は多いですねえ。相方と別れると、JR電車で帰宅。

テーマ : ご当地グルメ
ジャンル : グルメ

tag : カレー呑む蕎麦

つれない

JR大阪環状線に乗って、野田へ向かいました。
雨上がりで、冬に戻ったかのような曇り空で、肌
寒く感じられる中、14時から、「吉野コミュニティ
センター
」(大阪市福島区吉野4-3-21)にて、
素浄瑠璃の会」が開かれます。小ぶりだけれど、
甘いミカンが1袋100円で売られていました。顔に
見覚えはあるけれど、太夫にはいないが……と
怪訝に思っていたらば、桂九雀さんが会場設営
等を手伝ってくれていたそうです。豊竹芳穂太夫
野澤錦糸で、「菅原伝授手習鑑寺子屋の段
を聴きました。小ぢんまりとした会場の中、詞章が
身に沁みます。松王丸が好きです。「何とて松の
つれなかるらん
」と登場する場面の凄絶さ。普段の
劇場だと、硬い表情が気に掛かる芳穂太夫がトーク
・セッションで見せていた柔らかい笑顔も素敵でした。
落語や映画もそうですが、小劇場(程良いスペース
の会場)は良いなあ。演者も観客も関係ない一体感。

テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

木谷千種

図録の作家解説から、木谷千種(1895~1947)の項目を書き写しましょ。
縦書きから横書きにするに当たって、和数字を洋数字に書き換える等、
一部変更しています。執筆者は、「大阪中之島美術館」の小川知子氏。
       ☆
大阪市北区堂島浜通に吉岡政二郎の子として生まれる。本名は英。二歳で母を亡くす。明治40年(1907)、アメリカのシアトルで小学校に通いながら絵を学び、同42年に帰国。大阪府立清水谷高等女学校に通い、深田直城に花鳥画を学ぶ。大正2年(1913)頃、女学校卒業前に上京、池田蕉園塾に入門し人物画を学ぶ。大正3年に帰阪し、北野恒富、野田九浦に師事。池田市在住の叔父・吉岡重三郎宅に寄寓。
大正4年、第9回文展に《針供養》で初入選。大正5年、《産毛抜き》と《父恋し母恋し》を文展に送るがいずれも落選。同年、「女四人の会」に参加し、『好色五人女』の八百屋お七を担当。大正7年、第12回文展に《をんごく》で入選し、同8年、竹内栖鳳の紹介で菊池契月に師事、京都に転居。大正9年4月、近松研究家の木谷蓬吟と結婚し、同年、大阪の自宅に八千草会を創立。大正14年、向日会結成に参加。同年、大大阪記念博覧会における「生活と芸術の大阪館」で4月に開催された「絵の大阪展覧会」に大阪から菅楯彦、北野恒富、赤松雲嶺、矢野橋村とともに参加。同年前後、宝塚少女歌劇団『歌劇』(千種の叔父・吉岡重三郎が編集発行人)に千種と八千草会門下生がたびたび挿図や記事を寄せる。『歴史写真』の表紙絵を門下生とともに多数描き、夫・蓬吟の著書の装幀や挿絵も手がけた。大正15年、画塾を八千草会研究所と改称し、女性画のほか、庭の草花を写生させて花鳥画も教えた。塾展を大正15年から開催し、自身も参加。昭和14年(1939)11月、神戸オリエンタルホテルにて個展。昭和5年、西成区南吉田町より大阪府中河内郡長瀬村外島(現・東大阪市)に転居し、同19年、大阪府南河内郡高鷲村東大塚(現・羽曳野市)に移る。近松研究会が妙法寺に建立した木谷蓬吟・千種夫妻の顕彰碑は高津宮に移設されている。


参考文献:『決定版! 女性画家たちの大阪』(大阪中之島美術館、産経新聞社、関西テレビ放送)

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 美術文楽小説演劇史跡

女四人の会

「女四人の会」 左に掲げた画像は、大正5年(1916)、
 「大阪三越」における「女四人の会」。
 左から岡本更園(1895~没年未詳)、
 木谷千種(1895~1947)、島成園
 (1892~1970)、松本華羊(1893~
 1961)と並んでいます。吉岡(木谷)
 千種は、池田蕉園の蕉園塾における
 松本華羊の後輩でした。大正5年5月、
 「女四人の会」は1回限りの開催。
       ☆
 島成園の文展入選(1912)は、絵を描く若い女性たちを大いに鼓舞した。当時の美術界は東京と京都の男性画家が大半を占め、文展に入選経験のある女性日本画家は上村松園、池田蕉園を筆頭に数えるほどだった。成園に続いて大正4年(1915)までに大阪から岡本更園と木谷(旧姓・吉岡)千種、松本華羊が文展に入選する。
 岡本更園は第8回文展に《秋のうた》でデビューした。義兄・岡本大更(1879~1945)に学んだ更園は第10回文展にも入選し、星野や大江の姓でも制作した。
 木谷(吉岡)千種は東京で池田蕉園に師事した後に帰阪し、北野恒富や野田九浦、京都の菊池契月に学んだ。大阪の伝統行事や人形浄瑠璃などの画題を好み、長く官展で活躍する。画塾「八千草会」では多くの後進を育てた。
 東京出身の松本華羊は池田蕉園と尾竹竹坡に学んだ。大正4年、父の大阪勤務に伴い来阪し、大阪画壇の一員として活動した。
 いずれも二十代前半で文展に入選した成園と更園、千種、華羊は、井原西鶴『好色五人女』を研究し、大正5年にその成果を「女四人の会」展で発表した。若い女性による生意気な行動だと不興を買いもしたが、因習的な美術界に新風を吹き込む胸のすくような快挙であった。


参考文献:『決定版! 女性画家たちの大阪』(大阪中之島美術館、産経新聞社、関西テレビ放送)

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tag : 美術文楽小説

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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