コペルニクスさん家
12月16日(土)18時から、劇団パロディフライの第27回本公演
『コペルニクスさん家はおとなりです。』が行われました。
開演時刻ぎりぎりに駆け込んだ状態。今年で、連続3回の鑑賞です。
脚本はいつものように郷田美雄、座長で主演の妹尾和夫、
W主演とも言うべき安井牧子のほか、他劇団員が脇を固めて
手堅いお芝居を見せてくれました。が、ダンゴムシの糞を集めて
研究している博士という設定が、あまり生かし切れていなかったかも。
親のいない少年が博士と出会い、触れ合い、別れるというストーリーも、
そもそも親権も何も無く、たまたま近所に引っ越してきただけの関係の
希薄さがあるため、そこまでの感動にはつながっていかないのですね。
博士がダンゴムシの起源を求めて、アフリカに旅立つ意図が不明。
少年が博士に依存するあまり、自立・独立・克己心を失いかねない……
といった危機がしっかり描かれていれば、また話は別なんですけれども。
ただ、何を演劇で訴えようかという目論見は明白ですし、そういった見え見えの
結末を求める観客との間で共犯意識が築かれている限りは、安泰なのでしょう。
演劇という括りではなく、妹尾和夫さんを観たい人の熱気は感じました。
カーテン・コール時には、妹尾さんの俳優生活40年を記念しての
サプライズ企画で、「人生晴れたり曇ったり」を熱唱していただきました。
たぶん、演劇論ではないのです。そこに生きている人間がいるということ。
『コペルニクスさん家はおとなりです。』が行われました。
開演時刻ぎりぎりに駆け込んだ状態。今年で、連続3回の鑑賞です。
脚本はいつものように郷田美雄、座長で主演の妹尾和夫、
W主演とも言うべき安井牧子のほか、他劇団員が脇を固めて
手堅いお芝居を見せてくれました。が、ダンゴムシの糞を集めて
研究している博士という設定が、あまり生かし切れていなかったかも。
親のいない少年が博士と出会い、触れ合い、別れるというストーリーも、
そもそも親権も何も無く、たまたま近所に引っ越してきただけの関係の
希薄さがあるため、そこまでの感動にはつながっていかないのですね。
博士がダンゴムシの起源を求めて、アフリカに旅立つ意図が不明。
少年が博士に依存するあまり、自立・独立・克己心を失いかねない……
といった危機がしっかり描かれていれば、また話は別なんですけれども。
ただ、何を演劇で訴えようかという目論見は明白ですし、そういった見え見えの
結末を求める観客との間で共犯意識が築かれている限りは、安泰なのでしょう。
演劇という括りではなく、妹尾和夫さんを観たい人の熱気は感じました。
カーテン・コール時には、妹尾さんの俳優生活40年を記念しての
サプライズ企画で、「人生晴れたり曇ったり」を熱唱していただきました。
たぶん、演劇論ではないのです。そこに生きている人間がいるということ。
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tag : 演劇