初春文楽

大阪市営地下鉄・堺筋線で、扇町からだと
日本橋まで乗り換え無しで行けるので、便利。
本当は第1部から鑑賞予定だったのですが、
2等席が売り切れていたので、諦めました。
「平成女護島」、「摂州合邦辻」はまたいつか。
第2部は16時から。文楽弁当を欲しくなりました
が、食べ過ぎてもいけないので、お酒(白鶴)と
するが焼 3個を買い込んで、席に着きました。
☆
初春公演とあって、舞台の上方には(ロビーにも飾られていた)「戌」の絵馬と
“にらみ鯛”が設えてありました。「戌」の揮毫は、東大寺別当・狭川不普文氏。
上演演目に合わせての人選だったのでしょうか? ふと、そう思いました。
第2部は「南都二月堂 良弁杉由来」。良弁は、東大寺の“開山”に当たります。
“開基”の聖武天皇が膾炙されていますが、開山はあくまで良弁ですね。
東大寺に行って、良弁杉を見ても、ただの杉の木でしかない訳ですが、
こうした物語を知っていて眺めると、また違った目で見えてくるでしょう。
志賀の里の段、桜の宮物狂いの段、東大寺の段、二月堂の段を鑑賞。
10分休憩を挟みましたが、縁起物だけに冗舌な印象。飽きさせないために、
大鷲や吹玉屋などの仕掛けが工夫されているのだろうなあ。その後、30分休憩。
「傾城恋飛脚」は、近松門左衛門の『冥途の飛脚』と若干設定は異なりますが、
新口村(にのくちむら)の段はコンパクトにまとまっていて、良かったです。
横領罪で大坂から逃亡して、故郷の大和・新口村に辿り着く忠兵衛と遊女・梅川。
2人が潜伏する旧知の忠三郎の家の障子から、寺へ法話を聴きに行く村人らの
懐かしい姿が見え、一人ひとりに対する忠兵衛の愛憎交々の評釈が泣かせどころ。
この段は、実父・孫右衛門が梅川・忠兵衛を逃してやる別れの場面で幕引きです。
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