大阪市内教会巡り(2)

した後、雪の舞い散る中、土佐堀通を西進。
昭和橋を渡り、大阪市西区川口へ入りました。
現在の西区川口を開港場=川口波止場とする
大阪港の開港が慶応4年(1868)。実は、
神戸港同様に、大阪港も開港150年を迎えて
いたのでした。慶応4年7月29日(1868年
9月15日)から明治32年(1899)7月まで、
居留地制度が撤廃されるまでの間ですが、
川口居留地、また周辺の雑居地が栄えていました。大大阪前史に当たる時代です。
日本聖公会「川口基督教会」は大正9年(1920)建設。

「日本基督教団 大阪教会」と同じくプロテスタント系
とはいえ、“聖公会”と称しているように、英国国教会の
流れです。赤煉瓦のプロテスタント教会、さらに施工が
共に「岡本工務店」という共通項はありながらも、
ロマネスク様式の大阪教会がどことなく、おっとりとした
鷹揚さを感じさせるのに対し、川口基督教会は上昇感を
強調して、鋭さを秘めたようなヴィクトリアン・ゴシック
様式。煉瓦の積み方はもちろん、イギリス積み(煉瓦の
組積法を見分けられるようになると愉快ですよ)。設計は
ウィリアム・ウィルソン。ありがちな名前ですけれども、
エドガー・アラン・ポーの短編が思い出されます……。
参考記事:日本聖公会 川口基督教会 ― 教会の歴史
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