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鎮ブロック

(極めて個人的な備忘録)
中村鎮(1890~1933)は、日本の建築家。福岡県糸島郡(現・糸島市)出身。
台湾総督府土木局に勤務後、早稲田大学理工科建築科に入学。
「建築ト装飾」編集主任。大日本帝国陸軍、「東洋コンクリート工業」の
技手・技師を経て、「日本セメント工業」技師長を務める。
中村式鉄筋コンクリート構造(=鎮ブロック)を考案した後、
「中村鎮建築研究所」を設立。都市美研究会の設立発起人に名を連ね、
早稲田高等工学校で建築歴史学の講師も務めた。大正10年(1921)4月14日、
函館区の大火を機に、函館へ赴き、鎮ブロックにより「銀座街」を建設。
函館にも縁が深い訳ですね。さて、建築材の素材が剥き出しという観点から
考えた場合、打ち放しのコンクリートと鎮ブロックとの大きな違いは何か? 
(鎮)ブロックは型枠が要らない。型枠の“表情”すら全く考慮することなく、
ブロックの素材感だけが目に入ることになる。或る意味、侘び寂びの極限。
建築における“美”と、経済的合理性との間の結節点は、悩ましいところですが。
ぼくが現物で目に触れてきたのは、「本野精吾邸」、日本キリスト教団
天満教会」、同「島之内教会」。昨年も特別公開されていた「栗原邸
(設計・本野精吾)、「弓町本郷教会」(東京都文京区)や「福岡警固教会
(福岡市)、「橋林寺」納骨堂・観音堂(群馬県前橋市)などの代表作は、
いつか観に行ける機会が出来ればよいなぁ。あと、ここ数年、ブログが
更新されていない「中村式鉄筋コンクリート研究会」の近況も気になります。

参考記事:笠原一人「鎮ブロックを知っていますか」
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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