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WINCHESTER

6月29日(金)も「大阪ステーションシティシネマ」で映画鑑賞。
この日は The Spierig Brothers(マイケル・スピエリッグ、
ピーター・スピエリッグ)監督の『WINCHESTER』でした。
邦題が 『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』
……駄目じゃないか?という感覚が、既ににじみ出ているような。
タイトルで明らかなように、“家モノ”直球のホラーでして、
ライフル銃で知られるウィンチェスター家にまつわる実話ネタ。
最初に断っておくと、モダン・ホラーではないですから。
理不尽さの一欠けらも無い、折り目正しい、典雅なホラー映画。
全ての怪異には意味、恨み祟られる因縁がきちんと存在し、
最後には謎も筋道立てて明かされるので、清々しいくらいです。
最高に素敵なのが、「1日24時間365日間、屋敷を増築し
続けないと……死ぬ
」という設定で、いや、こんな建築家冥利に
尽きる施主はいないだろう!と。ホラー映画という頭は、すっかり
抜け落ちていて、単なる近代建築好きの目線で眺めていたのですが、
う~む。せっかくの面白物件なのに、見せ方が単調で、欲求不満。
まぁ、米国カリフォルニア州サンノゼに実在する「ウィンチェスター・
ミステリー・ハウス
」が観光名所と化しているような状態では、
建物の全景を見せるといった訳にもいかないのでしょうけれども。
家が単なる家でしかなく、概念的な書き割りとしてしか機能せず、
生々しい空間を孕むものとして描かれていなかったのが、非常に残念。
幽霊が出ようがどうしようが、通常の人間ドラマに堕してしまったようで、
わざわざ、ホラー映画にしなくても……良く出来てはいるんですけどねぇ。
久方ぶりに、エドガー・アラン・ポーの普請小説(?)を読み返したくなりました。
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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

tag : 映画建築小説

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
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