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ル・コルビュジエと橋

ル・コルビュジエ(1887~1965)によれば、世界で最も美しい橋は
米国・ハドソン河に架けられた「ジョージ・ワシントン橋」だそうです。
合理性を旨とするモダニズム建築の提唱者らしい見解だと思います。
ワシントン・ブリッジを生で見た訳ではないので、本当に世界で最も
美しいかどうかは知りませんが、大阪八百八橋の住民としては、
橋の上(=橋床)だけでなく、橋の下の部分にも目配りをした時点で、
素直に偉いと思います。大坂の運河、堀川も水運のために造られ、
その発達とともに、多くの“町橋”が架けられた歴史を辿れば、橋は
渡るためだけでなく、潜るためにも在ることを意識せざるを得ません。
       ☆
 アメリカの橋は吊り橋である。それは謎々の答のようだ。すなわち、橋は何のためにあるのか? 水平の橋床の上を交通するため、また下を船の通り路として開けるためである。どこでもこの原理が守られている。モニュメンタルなアーチは? ここではそれが問題ではない、橋が問題なのだ。
 技術が援け、大胆さが美徳となって、ある幸運な瞬間に建築的輝きが獲得される。
 ハドソン河に架けられたジョージ・ワシントン橋
(1931年完成)は、世界で最も美しい橋である。鋼索と鋼材よりなるそれは祝福された逆アーチをなして空に光っている。ここにこそ、混乱した都市における唯一の美の座がある。それはアルミニウムを塗られ、空と水との間に、二門の鋼鉄の柱塔とそれに架けられた鋼索が見えるだけだ。この二門の柱塔は、自動車が橋の斜路を走るとき高く聳え、早くから目に入る。その構造は純粋で堅固で節度を保ち、ここにおいて遂に鋼鉄の建築の笑いが見られる。

参考文献:ル・コルビュジエ『伽藍が白かったとき』(岩波文庫)
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ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:ぽか
通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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