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青菜サゲ

前週の「二人会」では、桂三度も2席を務めた訳ですけれど、
中入り前の1席が「宿題」で、桂三枝(6代・桂文枝)作の創作落語。
がっちりと客席を沸かせて、中入り後に披歴したネタが古典落語「青菜」。
何というか、ちゃんと古典落語も勉強していますから、といった
エクスキューズを感じなくもないですが、しっかりと面白かったです。
ただ、もう少しだけ、ペースを落として語ってくれてもよかったかも。
サゲが元々苦しくはある噺ですから、古典落語を知らない人には
説明が要るかもしれません。――植木屋にお酒を振る舞う主人が、
青菜を出すよう、妻に申し付けますが、生憎、切らしてしまっていたため、
妻の返答が「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名も九郎判官
(くろうほうがん)」。察した主人が「義経にしておけ」と答える流れでして、
これは「名も九郎」=「菜も食らう」、つまり、青菜は食べてしまって無い
と訴えた妻に、仕方が無い、「義経」=「良し」としておこうと主人の心配り。
上品な遣り取りに感じ入った植木屋も、自分の家で真似しようとするのですが、
汗まみれの妻が「鞍馬から牛若丸が出でまして、その名も九郎判官義経
と最後まで言い切ってしまう。困ってしまった植木屋は「弁慶にしておけ」。
「義経」を先に言われてしまったので、義経とセットの「弁慶」を苦し紛れに出す
訳ですが、“弁慶の立ち往生”という慣用句を現代人ならば思い浮かべるでしょう。
また、昔は「弁慶」に、人のお供をしておごられるという意味合いもあったらしく、
その辺りのニュアンスも重ねてのサゲだったのかしら。以上、野暮なネタばれでした。
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テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

tag : 落語

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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(自称)。
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