筑前橋

挟まれている形ですから、中之島に架かる橋は、
中之島を跨ぐ格好の(両方の川に架かる)「天神橋」や
「難波橋」を例外として、自然といずれかの川に
架かっていることになり、例えば「大江橋」と「淀屋橋」、
「渡辺橋」と「肥後橋」のように、南北の一つながりで
考えると、イメージしやすい橋があります。ぼくがよく
行く「国立国際美術館」や「大阪市立科学館」の
南岸に架かっているのが「筑前橋」で、そのまま北へ
進めば、「田蓑橋」南詰です。「筑前橋」の名は、
かつて筑前・黒田藩の蔵屋敷が付近に在ったことから。
昭和7年(1932)に架け替えられた現在の橋は、
3径間の鋼鈑桁橋(ゲルバー桁)で、橋長69.0m、幅員14.6m。同じ通りの南北に
架かる橋ながら、横から見ると、田蓑橋と筑前橋は全く違った趣なのですよ。
☆
欄干の親柱に記された「筑前橋」の書体が

レトロで良いです。「昭和橋」と同時期?
昭和橋の完成も昭和7年なのだけれど、
親柱の雰囲気が似ているようないないような
……ただ、“橋”の1字で明らかなように、
書体が明らかに別物。昭和橋の親柱の
橋名板のみ、後年、付け替えた可能性も
あるにせよ、もし、最初から個々の橋の
個性を鑑みた上で、この筑前橋の橋名板の
書体をセレクトしたのであれば、侮り難し。
筑前橋本体の印象が弱いのは否めませんが、
ロケーション(シーザー・ペリ!)や親柱の風情は上々。
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