豆腐と五龍閣

清水坂の横に在る「五龍閣」に寄りました。
木造3階建て、塔屋付き。セセッション(=
ウィーン分離派)スタイルの洋館なのに、
瓦葺きの屋根がとぐろを巻くように重なり合い、
鴟尾が存在感を誇示する辺り、設計は流石、
武田五一です。大正3年(1914)の竣工。
別称は「旧 松風嘉定邸」で、元は清水焼の
窯元にして洋食器・碍子・陶歯の製造まで
手掛けた明治時代の起業家、松風嘉定の邸宅だったそうです。
現在は「順正」清水店のカフェ・レストラン「夢二カフェ」として活用されています。
「清水 順正おかべ家」……言わずと知れた湯豆腐店

ですけれども、当日は午後の訪問となりましたので、
ゆどうふコースはまた別の機会に。おかべ家の前に
建つ五龍閣の方へ足を踏み入れ、3階まで続いている
吹き抜けの階段室を見上げ、塔屋(望楼)へ行ければ
よかったのですが、階上はどこかの団体が借り切って
いたようでした。暖炉やステンドグラスをじっくり
見るだけで愉しめるはずも、そこは“夢二カフェ”。
店主の祖父と親交があったという竹久夢二の作品が
店内のあちらこちらに展示されていて、目移りします。
夢二と京都の縁は、大正6年(1917)、夢二が愛人・
笠井彦乃とともに清水二年坂(=二寧坂)~高台寺
南門と移り住んだ日々に始まる模様。もっとも、
現在のぼくは、夢二より五一の方に惹かれてしまうようでして、
玄関横の資料室で流されていたビデオの解説動画に見つけた
藤森照信先生の姿は、何かのTV番組の録画だったのかしら?

豆乳プリンパフェ(720円)を頂きましたよ。
当然ながら、豆腐類は隣接する「おかべ家
豆腐製造所」で作られた自家製となります。
シンプルに、おぼろ豆腐を黒蜜ときな粉だけで
食するのが好みかな。昆布茶も付いてきました。
パフェの方はどこにプリンがあるのだろう?と
戸惑わされましたが、底の方に豆乳プリンが
潜んでいました。ふわふわのとうふドーナツも良し。
あと、地サイダーも提供されており、「清水坂本舗」
販売の「清水わくわくサイダー」を賞味しました。
音羽の滝が“滝”である程度のサイダー感でしたか。
参考記事:夢二カフェ 五龍閣
- 関連記事
-
- 淀屋橋の百葉箱 (2018/10/15)
- 新潟地酒処 じょんのび (2018/10/14)
- 豆腐と五龍閣 (2018/10/13)
- 大随求菩薩坐像 (2018/10/12)
- 鉄瓶・佐ん吉 (2018/10/11)
スポンサーサイト