イケフェス大阪2018

警察署前で待ち合わせ。信州から来阪した
同人のMさんと合流すると、中之島へ向かって
歩き始めました。前日から開催されている日本
最大級建築イベント「生きた建築ミュージアム
フェスティバル大阪2018」に参加しますよ。
通称「イケフェス」は本年度で5回目でしたか。
正式な参加は、ぼくも初めて。見慣れた「大阪
富国生命ビル」、村野藤吾の「梅田吸気塔」、
「堂島ビルヂング」を横目に、御堂筋を南下。「大江橋」を渡ると、中之島を西進。
最初の目的地は、土佐堀川沿いに建つ「リバーサイドビルディング」なのでした。
「国立国際美術館」や「大阪市立科学館」を訪れる際、いつも横を通っているのに、
中に足を踏み入れるのは初体験。10時から始まるトーク
セミナー「建物の特徴と建築に至るまで」を聴講しました。

設計は丹下健三らの先生に当たる岸田日出刀(1899
~1966)で、1965年建設。国登録有形文化財としては
例外的に若く、“昭和”を色濃く伝える意匠が当時のまま
ビルのあちこち(階段の手すり、階数表示板、郵便受け
……)に残されています。高速道路の構造を引用したと
いわれる横長平面的な建造物が、土佐堀川のラインに
沿って微妙に湾曲していると聞かされ、驚かされます。
すっきりとした連続水平窓に目を奪われますが、内部に
高速道路の橋脚そのものでしかない2本の柱が聳え、
塔屋の外壁にはガードレールが張り付いているなど、
遊び心も満載。妻壁(東側)に使用されている有田焼の
タイルを確認しながら、次の目的地へ向かうのであります。
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