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お半長の世界

2018_11_06_国立文楽劇場1
2018_11_06_国立文楽劇場2
 11月6日(火)、「国立文楽劇場」まで「十一月文楽
 公演」を聴きに出掛けました。この日は第1部のみ。
 当日券を買い求めて、11時前に着席。三味線格
 人間国宝、鶴澤寛治が9月5日に逝去されたと知り
 ……「夏休み文楽特別公演」での新版歌祭文
 野崎村の段
が最期の舞台でしたか。何事であれ、
 一期一会と噛み締めながら、「蘆屋道満大内鑑
 葛の葉子別れの段、信太森二人奴の段を聴きます。
 まだ童子である安倍晴明が活躍するはずはなく、
 安倍保名を付け狙う石川悪右衛門と葛の葉(狐)
 争闘の中、葛の葉と安倍童子の別れが描かれて
 います。異類であることを示す独特の足取りや狐
 言葉が面白く、2人の葛の葉姫に続いて、2人の奴
 =与勘平と野干平のやり取りなど、コミカルな展開も
 多く、あっという間に休憩時間に入りました。一旦、
 劇場を出ると、カルビ丼専門店「えびす亭」を利用。
 (「たこ焼きえびす」の系列店)。次の演目が「桂川
 連理
(れんりの)(しがらみ)」六角堂の段、帯屋の段、
 道行朧の桂川です。いわゆる“お半長”――お半
 長右衛門の心中物ですが、義母おとせ、弟・儀兵衛
 (おとせの連れ子)らの陰湿ないじめに、苛々と
 フラストレーションが溜まります。丁稚・長吉が出て
 きてのチャリ場もあるのですが。しかし、長右衛門も
 魔が差したにせよ、14歳の小娘に手を出すなよ、と。
 ところで、この帯屋の段、おとせが長右衛門の妻・
お絹をいびる場面は、上方落語「胴乱の幸助」でお馴染みでした。知らず知らず、
落語の故郷に行き逢ったような……最後まで妙に穏やかな心持ちで鑑賞しました。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽落語

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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