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大雨の感

 大雨の感と云ふ事あり。途中にて俄雨(にはかあめ)に逢ひて、濡れじとて道を急ぎ走り、軒下などを通りても、濡るる事は替らざるなり。初めより思ひはまりて濡るる時、心に苦しみなし、濡るる事は同じ。これ万(よろ)づにわたる心得なり。
       ☆
昔、ぼくも一文をものしたことがあるのですけれども、
雨が降れば濡れるものなのです。当たり前のこと。
じたばたしたって、どうしようもないでしょう。
本当に酷い大雨ならば、外出を控えればよろしい。
ぼくはここ数十年ばかり、傘を差した記憶が無いです。

参考文献:三島由紀夫『葉隠入門』(新潮文庫)
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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