新戎橋

それから大黒橋に深里橋や。ほんでから
住吉橋に西道頓堀橋、幸橋となるんや
けど、その辺の橋に立って道頓堀を
ながめてると、人間にとっていったい何が
大望で、何が小望かが判ってくるなァ」
☆
道頓堀の南側、心斎橋筋を西に渡ってすぐの
橋が「新戎橋」。「戎橋(=ひっかけ橋)」
ほどのメジャー感がなく、実用オンリーの桁橋にしか見えない気もしてしまうのです。
南詰の東側には「出世地蔵尊」も祀られているのに。橋長39.75m、幅員6.96m。
元を辿れば明治年間の“新蛭子橋”。現在の橋は昭和38年(1963)の架橋。
道頓堀川水辺整備事業に併せて、平成20年(2008)に改修を終えています。
歩道部分は白御影石。先代の橋の高欄に揃えて朱色で、そのパネル部分には
和紙をガラスで挟み込んでいるそうですが、土地柄でしょうか、変に安っぽく映り、
工事現場のガード・フェンスのような落ち着かなさを覚えます。惜しいですねえ。
参考文献:宮元輝『道頓堀川』(新潮文庫)
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