夫婦橋(1)

言えば、天神橋3丁目と4丁目の間に架かって
いる(?)のが、「夫婦橋(めをとばし)」ですよ。
「心斎橋」などと同様、既に川もなく、名称だけ
残っているパターンかと思いきや、ちゃんと
欄干、親柱風の物が設けられて、“橋”らしさも
アピールできているのでした。上画像の右手に
「宮本むなし」が見えていますが、数年前は
「治兵衛」天神橋店でしたねえ……天神橋筋
商店街、飲食店の入れ替わりは激しいです。高架上を走っているのが、阪神高速12号
守口線で、下の平面道路が旧“天満堀川”。
☆

天満堀川はまず、慶長3年(1598)、現在の
菅原町から扇町にかけて南北に開削。その後、
大塩平八郎の乱(1837)の思わぬ余波から
天保9年(1838)、扇町から北東に延伸する
形でさらに開削。大川につながっていた堀川の
上流側に架けられたのが「夫婦橋」で、延伸
前には“夫婦池”という名の池が在ったとのこと。
謂れを読むと、上田秋成の「浅茅が宿」にも
通底する物語設定ですか。立派な橋梁顕彰碑も
設置されているとはいえ、ホームレスの休憩所に
なりかねないところが、何とも……やれんなあ。
参考記事:大阪市-夫婦橋
- 関連記事
-
- 酒場「おか長」 (2019/01/23)
- 初春第2部 (2019/01/22)
- 夫婦橋(1) (2019/01/21)
- 鶍の嘴の (2019/01/20)
- BUILCO (2019/01/19)
スポンサーサイト