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島の旦那さん

創刊当初は毎号欠かさず集めていたもので、
欠号分は編集部まで押しかけていくまでして、
コンプリートしていた『月刊島民 中之島』ですが、
現在でも刺激的な号が出てきては、どきりとしています。
大阪市・中之島を話題の中心に据えたフリー・ペーパーで、
Vol.128(2019 3/1)は「ダンナさんのおかげです。」という
特集が組まれ、一言で申しますと、フィランソロピーですね。
旦那さん」と呼ばれたような(かつての)経済的に富んだ人々は、
社会的にも貢献しようという“有徳思想”を持ち合わせており、
現代の大阪人も、その恩恵を大いに受けているということです。
       ☆
例えば、住友家15代当主・住友友純(1864~1926)。
現「大阪府立中之島図書館」(=「大阪図書館」)は、
友純(ともいと)の建築費・図書購入基金の寄付によって、
明治37年(1904)3月1日に開館しています。また、大阪市に
寄贈された茶臼山の自宅敷地には、「大阪市立美術館」と
慶沢園」が誕生する運びとなりました。住友つながりで言えば、
船場に在った総合商社「安宅産業」の会長、安宅英一
東洋陶磁器の収集において目利きであるも、同社が倒産。
その心血を注いだ安宅コレクションの管理責任者となっていた
「住友銀行」の主導で、住友グループ21社がコレクションを大阪市に
寄贈したことを契機にして、「東洋陶磁美術館」が建設されました。
あるいはまた、同人の月旦などでお世話になっている
大阪市中央公会堂」も、太く短く生きた大正の相場師、
岩本栄之助(1877~1916)に寄付によって建設されています。
ただし、公会堂の完成は大正7年(1918)10月31日……
第一次世界大戦時の狂乱相場で破産した栄之助の自決後でした。
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築建築

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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