「東の旅」通し口演
3月30日(土)、桂文我の独演会を聴きに、朝からお出掛けしました。
「東の旅 通し口演」……サブ・タイトルに「お伊勢参りの落語を集めて」
とあります。上方落語には、東西南北の他、天上、海中、あるいは
地獄へと旅するネタが揃っていますが、最もよく上演されるのが
“伊勢参り”を取り扱った「東の旅」でしょう。ただ、この「東の旅」、
ネタが満載でして、それを通しで行うのは狂気の沙汰とも言える所業。
11時の開演で、終演は16時を回りましたか。それでも、今回は往路のみ。
復路の通し口演は、来年をご予定とか。文我師匠は恐ろしいお人です。
マニアックなテーマだけに客層を選ぶのかなあ、と危惧していたのですが、
開場10時半前から「国立文楽劇場」の前には長蛇の列が出来ており、
伝統をきちんと継承している実績を皆が評価しているのかと思いました。
長丁場ですから、中入りも2回有り。ゲストとして、三重県伊勢市から
「おかげ横丁」の福留氏(江戸時代の旅装姿)、深江菅笠の作り手、
「猫間川寄席」席亭も舞台上に上がっていました。深江や猫間川は、
「東の旅」の発端の舞台、玉造(大阪市)界隈の地名となります。
しかし、「煮売屋」や「七度狐」以外に、往路だけでもそのネタの数……。
☆
月亭秀都「東の旅発端」
桂文我「奈良名所」
森乃石松「野辺」
桂福丸「煮売屋」
月亭文都「七度狐」
桂文三「軽業」
桂文我「軽業講釈」
中入り
桂宗助「うんつく酒」
桂米平「常大夫儀大夫」
桂文我「鯉津栄之助」
中入り
林家染吉「三人旅」
笑福亭生喬「浮かれの尼買い」
桂文我「宮巡り」
「東の旅 通し口演」……サブ・タイトルに「お伊勢参りの落語を集めて」
とあります。上方落語には、東西南北の他、天上、海中、あるいは
地獄へと旅するネタが揃っていますが、最もよく上演されるのが
“伊勢参り”を取り扱った「東の旅」でしょう。ただ、この「東の旅」、
ネタが満載でして、それを通しで行うのは狂気の沙汰とも言える所業。
11時の開演で、終演は16時を回りましたか。それでも、今回は往路のみ。
復路の通し口演は、来年をご予定とか。文我師匠は恐ろしいお人です。
マニアックなテーマだけに客層を選ぶのかなあ、と危惧していたのですが、
開場10時半前から「国立文楽劇場」の前には長蛇の列が出来ており、
伝統をきちんと継承している実績を皆が評価しているのかと思いました。
長丁場ですから、中入りも2回有り。ゲストとして、三重県伊勢市から
「おかげ横丁」の福留氏(江戸時代の旅装姿)、深江菅笠の作り手、
「猫間川寄席」席亭も舞台上に上がっていました。深江や猫間川は、
「東の旅」の発端の舞台、玉造(大阪市)界隈の地名となります。
しかし、「煮売屋」や「七度狐」以外に、往路だけでもそのネタの数……。
☆
月亭秀都「東の旅発端」
桂文我「奈良名所」
森乃石松「野辺」
桂福丸「煮売屋」
月亭文都「七度狐」
桂文三「軽業」
桂文我「軽業講釈」
中入り
桂宗助「うんつく酒」
桂米平「常大夫儀大夫」
桂文我「鯉津栄之助」
中入り
林家染吉「三人旅」
笑福亭生喬「浮かれの尼買い」
桂文我「宮巡り」
☆
桂文我(4代目)師匠は、「燃焼社」から出版されている
『復活珍品落語選集』などを読ませていただいています。
続々巻まで出ていたはず。桂米朝も、文我は古典落語を
掘り下げる道を邁進していると、評価されていました。
三重県松阪市出身で、桂枝雀(2代目)に入門ですから、
米朝の孫弟子ですね。入門当初は桂雀司、平成7年
(1995)に4代目・文我を襲名。師匠に忠義立てして、
上方落語協会を脱退したまままであることなど、
古典落語研究だけでなく、何かとこだわるタイプかしら。
桂文我(4代目)師匠は、「燃焼社」から出版されている
『復活珍品落語選集』などを読ませていただいています。
続々巻まで出ていたはず。桂米朝も、文我は古典落語を
掘り下げる道を邁進していると、評価されていました。
三重県松阪市出身で、桂枝雀(2代目)に入門ですから、
米朝の孫弟子ですね。入門当初は桂雀司、平成7年
(1995)に4代目・文我を襲名。師匠に忠義立てして、
上方落語協会を脱退したまままであることなど、
古典落語研究だけでなく、何かとこだわるタイプかしら。
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tag : 落語