後家地獄
3月30日(土)は日中も、夜も桂文我の独演会。濃い一日です。
師匠である桂枝雀は59歳で亡くなり、文我も現在59歳。
今しか出来ないネタを全力で演じ切るという趣旨でしょうか。
浄瑠璃ネタにしてもレアな「後家殺し」と、屈指の大ネタ
「地獄八景亡者戯」を仕掛けてきました。18時の開演時には、
「東の旅」疲れ(?)から気分を切り替え、割と前の方の席で。
開口一番は桂福丸で、すっきりとした明晰な語り口が好感度大。
そして、「国立文楽劇場」で、浄瑠璃ネタを演じる文我師匠の
度胸が最高です。ただ、噺自体のサゲはブラック・ユーモアで
嫌いでは無いですけれども、男の悋気を煽り立てる噂話(嘘)
という趣向が頂けないなあ、個人的に。よくあることとはいえ。
☆
中入りの後は、文楽三味線の野澤錦糸と文我の特別対談。
実は江戸っ子の野澤錦糸が、根っからの落語好きだったことに
驚きました。コンビを組んでいた7代目・竹本住太夫(前年4月28日没)に
鍛えられ、現在は愛のある毒舌で竹本靖太夫を守り立てています。
その後、「地獄八景亡者戯」全編を初めて生で聴くことになり、
(大体は演者の持ち時間の都合上、途中を端折る形で耳にします)
元々、地獄が好きなこともありまして、なかなかに感慨深かったです。
ところで、日中の落語会も夜の独演会も、文我師匠は“一本締め”。
“大阪締め”でなかったことに、妙な引っ掛かりを覚えてしまいました。
☆
桂福丸「天満の白狗」
桂文我「後家殺し」
中入り
○特別対談 野澤錦糸×桂文我
桂文我「地獄八景亡者戯」
師匠である桂枝雀は59歳で亡くなり、文我も現在59歳。
今しか出来ないネタを全力で演じ切るという趣旨でしょうか。
浄瑠璃ネタにしてもレアな「後家殺し」と、屈指の大ネタ
「地獄八景亡者戯」を仕掛けてきました。18時の開演時には、
「東の旅」疲れ(?)から気分を切り替え、割と前の方の席で。
開口一番は桂福丸で、すっきりとした明晰な語り口が好感度大。
そして、「国立文楽劇場」で、浄瑠璃ネタを演じる文我師匠の
度胸が最高です。ただ、噺自体のサゲはブラック・ユーモアで
嫌いでは無いですけれども、男の悋気を煽り立てる噂話(嘘)
という趣向が頂けないなあ、個人的に。よくあることとはいえ。
☆
中入りの後は、文楽三味線の野澤錦糸と文我の特別対談。
実は江戸っ子の野澤錦糸が、根っからの落語好きだったことに
驚きました。コンビを組んでいた7代目・竹本住太夫(前年4月28日没)に
鍛えられ、現在は愛のある毒舌で竹本靖太夫を守り立てています。
その後、「地獄八景亡者戯」全編を初めて生で聴くことになり、
(大体は演者の持ち時間の都合上、途中を端折る形で耳にします)
元々、地獄が好きなこともありまして、なかなかに感慨深かったです。
ところで、日中の落語会も夜の独演会も、文我師匠は“一本締め”。
“大阪締め”でなかったことに、妙な引っ掛かりを覚えてしまいました。
☆
桂福丸「天満の白狗」
桂文我「後家殺し」
中入り
○特別対談 野澤錦糸×桂文我
桂文我「地獄八景亡者戯」
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