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空飛ぶ如来

2019_05_10_平等寺_薬師如来立像懸仏 5月10日(火)、京都へ赴き、「龍谷ミュージアム」にて
 「因幡堂平等寺」展を鑑賞してきました。“因幡薬師”
 「平等寺」(京都市下京区)が京都十二薬師霊場の
 第一番であることは無論、“日本三如来”の1つである
 ことすら知りませんでしたわ。“日本三大大仏”同様に、
 “日本三如来”も誰が決めたのか、よくわかりませんが、
 他の2体が「長野善光寺」阿弥陀如来、嵯峨清凉寺
 釈迦如来
――と、ビッグ・ネームであるだけに、えっ! 
 平等寺の薬師如来って、凄くない?!と驚く訳ですよ。
 画像は、平等寺の本殿向拝の軒下に掛かった
 「薬師如来立像懸仏」で、明治19年(1886)制作。
 ミュージアム受付窓口の前に飾られていました。
碁盤の上の立ち姿がユニーク。エレベーターで3階の企画展示室に上がります。
       ☆
因幡堂縁起」に伝えられるところでは、長徳3年(997)、中納言・橘行平が
勅命により、因幡国一宮(宇部神社)に参拝。行平の夢にお告げがあって、
賀留津の海中から薬師如来像を網で引き揚げることになりました。如来像は
同地の仮堂に安置して後、行平は帰京。ところが、彼を追って薬師如来が
飛来! 京都の行平邸に像を安置して、“薬師堂”、“因幡堂”と称したそうです。
後に承安元年(1171)、高倉天皇から勅額を賜り、「平等寺」となったという由来。
海から現れるだけでなく、空まで飛びますか……ご丁寧にも、如来像が飛び立った
後の「薬師如来像台座」(鳥取「座光寺」)も展示されていました。問題の
薬師如来立像」は、端整な平安仏ですけれども、来歴を知らさなければ、
そこまでの凄い奴とは思えない、控えめなところが高感度大かもしれません。
阿弥陀如来坐像、如意輪観音坐像2体など、他にも優品を所蔵する平等寺は
侮れないぞ、と。帰りに、薬師如来立像と大黒天立像のカードを買い求めました。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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