壺阪観音

しなければと、常に頭の片隅にあった訳です。
6月11日(火)、ようやく念願が叶い、足を運ぶ
ことが出来ました。近鉄・壺阪山駅から日に
数本しか出ない奈良観光バスに乗って、壺阪寺
前まで。あくまで、文楽への興味が切っ掛け。
期待はそれほど大きくなかったのですけれど。
☆
奈良県高市郡高取町に位置する「壺阪寺」は、
正式名称「南法華寺」。ちなみに、「北法華寺」とは、京都の「清水寺」なのでした。
大宝3年(703)、「元興寺」の弁基上人の開創といわれます。大講堂の諸仏や、
天竺渡来の巨大仏像群(大釈迦如来石像「壺阪大仏」、大観音石像、大涅槃石像
……etc.)、仏伝図レリーフも俗っぽいなあ、という第一印象だったのですが、寺人の
対応がきめ細やかで、強張っていた心が和らいでいくのを感じました。
☆
昔から、眼病に霊験灼然(いやちこ)なお寺さんで、

目薬、“め”煎餅など、他の寺では見かけない
グッズに、それこそ目を見張りましたよ。養護
盲老人ホーム「慈母園」を運営するなど、社会
福祉事業にも本腰を入れています。礼堂と
接続された本堂(=八角円堂)におわします
本尊は「十一面千手観世音菩薩坐像」。
容貌が Rihanna を思わせるのはともかく、
仏像マニア的な観点からも高くは評価して
いなかった(平に陳謝)“壺阪観音”でしたが、
十年ぶりの“壺阪観音お身拭い特別参拝”に立ち会えた僥倖。
西国三十三ヵ所観音霊場の第6番札所に当たります。
お膝下を布越しに撫でながら、お詫びの言葉とお礼の言葉を
交互に心中繰り返すのでした。下山するまで、雨にも見舞われず。
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