玉手橋(柏原市)

「玉手橋」も渡っていて、記事にも起こして
いたはずなのだけれど、しばらく過去ログを
見つけられなくて、もしかすると、閉鎖された
某サイトの「日記」に書き留めていたのかも
しれないなあ、と早合点。ぼくは何度でも
同じ橋を渡るだろうし、その度に、何度でも
繰り返し、同じ橋のことを書き記していくだろう
と思います。それが習い性だから、仕方なし。
☆
道明寺は大阪府藤井寺市に属していますが、玉手橋

自体は柏原市に属しています。欄干に「柏原市道路
管理者 柏原警察署」と明記されていたので、間違い
ありません。すぐ南側(上流)の「石川河川公園」は
羽曳野市に含まれ、微妙な立地ながらも、石川が
藤井寺市と柏原市の境界線となっていますね。
玉手橋に話を戻すと、文化庁登録有形文化財。
昭和3年(1928)に架橋され、5径間吊橋としては
全国初の登録有形文化財だったそうです。また、
第二次世界大戦前に日本で建造されていた吊橋
7橋のうちの1つ。主塔と橋台はコンクリート製で、補強や
装飾のために一部煉瓦も使用されていますが、
あくまで吊橋構造。橋長151m、幅員3.3m の歩行者・自転車専用橋です。
☆

あしらわれたベルの意匠などが出自を表しており、
元々は道明寺駅から下りて、対岸の玉手山丘陵に
在った「玉手山遊園地」を訪れるための吊橋
だったようです。玉手橋も、石川を越えて、実際に
遊園地へ足を踏み入れる直前のアトラクションの
ひとつと考えれば、何とは無しに、ふわふわと揺れ
漂う心地も、狙いどおりだったということでしょうか。
玉手山遊園地は明治41年(1908)、河南鉄道に
よって開園……平成10年(1998)に閉園しています。
生憎、「玉手山遊園地」に行った記憶は持ち合わせて
いないのに、玉手橋だけは、ぼくの心を揺さぶり続けて
くれるのでした。知らない街の知らない橋、どこへ導いてくれる訳でもないのに。
参考文献:若一光司『大阪 地名の謎と歴史を訪ねて』(ベスト新書)
参考記事:文化遺産オンライン - 玉手橋
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