丹波の「京夏ずきん」

「丹波黒大豆」から生まれた“京のブランド産品”、「紫ずきん」は黒大豆の枝豆。秋の味覚を代表する京野菜として人気だが、その出荷期間(9月中旬〜10月下旬)より1か月も早く、8月中旬から出荷できる夏採りの黒大豆が、新品種として育成されている。京都府農林水産技術センター(亀岡市)が品種改良を行い、2011年度から本格出荷を始めた「京夏ずきん」がそれだ。

この新品種、京夏ずきんは紫ずきんを親に品種改良を進め、優良系統を選抜しただけあって、紫ずきん並みの大粒で、甘みとコクの強い良食味が特徴。商品名の「京夏ずきん」は、京都の夏をイメージさせるとともに、親の「紫ずきん」との一体的な需要を喚起させるネーミングとして、京都府知事が命名した。全国農業協同組合連合会(京都府本部)で商標登録の方も出願済み。主な栽培地域は南丹、中丹、丹後管内。今年は府北部・中部の計10ヘクタールで栽培され、8月下旬までに約40トンが出荷された模様。8月7日に京都市中央卸売市場で初競りが行われ、一部は大阪や東京の市場でも流通している。

ビールの消費が増える8月に販売できる枝豆は小粒のものが大半だったことから、8月に収穫できる黒大豆系の枝豆の開発を――という経緯で誕生した京夏ずきん。だが元々、その親となる紫ずきんもまた、収穫時期を早める意図から育成された新品種だった。従来、冬場に使用されることの多かった丹波黒大豆を秋口の枝豆として消費拡大しようと、収穫時期を9月〜10月下旬に早めた新品種なのだから。出荷が開始されたのは1996年から。それに加えて新たな京のブランド産品、京夏ずきんの投入により、夏から秋にかけてずっと、黒大豆枝豆を楽しめることになった形。

京夏ずきんに引き続き、今年も紫ずきんの販売が9月7日から始まる。「京野菜コーナー」を設けるなど、ブランド京野菜をはじめ、京都の野菜を豊富に品ぞろえした「ほんまもん京野菜取扱店」を中心に、京都府内外40店舗以上で販売予定。市場での競り売りは9月下旬から。なお、今年の紫ずきんの栽培面積は58ヘクタール。出荷量は昨年(183トン)を上回る220トンが見込まれている。
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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