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尼崎市の橋(3)

2019_06_26_櫻井神社_石杭句碑 「尼崎城」を訪ねて1か月以上も経過していることが
 にわかには信じられないほど、遠い思い出……
 こぼれ落ちたネタを書き留めておきましょう。
 庄下川に架かった「開明橋」東詰の南側に建っている
 のが「櫻井神社」でした。尼崎城主は、櫻井(桜井)
 松平家が忠喬から7代を務めます。最後の城主・忠興は
 西南戦争(1877)で敵味方の区別なく戦傷者を看護し、
 後に「日本赤十字社」救護活動先駆者として評価されて
 います。そういった歴代城主らを(桜井松平家の祖・信定
 から)祀っており、境内には他にも、「博愛地蔵」、
 「契沖神社」、「尼崎瓢箪山稲荷神社」、「博愛社
 記念碑
」、「尼崎市発祥之地尼崎城址)」――と
見所が満載です。中でもぼくが注目したのは、尼崎城外堀の石杭句碑。元和4年
(1618)、尼崎城築城の頃、外堀に架かっていた橋の石杭だそうです。その石柱に
3代目城主・桜井忠告が“亀文”の号で俳句を認めています。説明板から転記。
       ☆
   (ま)づ 霞む竈(かまど)々や民の
       ☆
境内の説明板に対して、「尼崎市神社あんない」等では、「民の」としています。
実際に彫られた文字は判読が難しくて、春では季重なり、家だと即物的に過ぎる
(極めて近代的な感覚)。どちらが正解だろう?と迷いますが、個人的には、春が
しっくりと来るのでした。また、大阪人でなくとも、高津宮での仁徳天皇の歌
高き屋にのぼりて見れば煙立つ 民のかまどは賑(にぎは)ひにけり」を想起。
明らかに本歌取りで、亀文は尼崎城天守閣から城下町を眺めていたのでしょう。
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡短歌

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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