元宮 土師社

「道明寺」も例に漏れず、明治元年(1968)の
神仏判然令(神仏分離令)を受けて、明治
5年、「道明寺天満宮」から隣の現在地に
移されてしまった訳ですが、道明寺は、菅原
道真の伯母である覚寿が住まわれ、道真も
“第二の故郷”として慕っていただけでなく、
「昌泰の変」に際して左遷される折にも、同地を
訪ねていたようです。道明寺天満宮の祭神に、
菅原道真公と覚寿尼公の2柱が含まれるのは、以上のような経緯。無論、天神さんが
祀られる「天満宮」となる前身がありまして、それが土師(はじ)氏による「土師寺」や
「土師神社」(画像は8月18日撮影分)。当麻蹴速とともに、“相撲の祖”と呼ばれる
野見宿禰(すくね)が従来の殉死の風習に代えて、埴輪の制を案出したことに対して、
「土師」の姓を賜り、土師氏の祖となりました。道理で、力士・花ノ国明宏の手形やら、
修羅や復元された埴輪窯跡など、境内各所で興味深い物件が散見されるのですね。
参考記事:道明寺天満宮 - 歴史
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