大豆1俵の生産費

経営安定対策(旧・農業者戸別所得補償制度)では、販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象に、その差額を交付。農業経営の安定と国内生産力の確保を図ると同時に、麦・大豆などへの作付け転換を促すため、直接交付金が準備されている。平成25年度は大豆の場合、数量払いとして60キログラム当たり1万1,310円。品質に応じて増減する品質加算もある。面積払いでは前年度の生産面積に基づき、10アール当たり2万円が交付される。これも加算措置として再生利用交付金や直接支払推進事業などが用意される。

常に販売価格を上回ってしまう大豆の生産費を具体的な数字で追ってみよう。農林水産省が実施している「農業経営統計調査」から、直近になる平成23年産(2011)大豆の生産に要した費用(全算入生産費)を見ると、10アール当たり6万2,097円、大豆1俵当たり2万867円となっている。2011年産大豆の平均落札価格は8, 299円(60キログラム)――例年より大幅に上昇していたが、それでも1万3,000円弱の交付金(数量払い)を得られなければ、計算上は生産費すら回収できない内訳になる。

「農業経営統計調査」の中でも「農産物生産費統計」は、コメや小麦、大豆を含む工芸農作物などの生産費の実態を明らかにし、農政(農業者戸別所得補償制度、生産対策、経営改善対策等)の資料を整備することが目的。原料用大豆の生産費について、10アール当たりおよび60キログラム当たりの生産費を2007年から2011年(最新の公表値)まで製表した。農産物生産費統計で、「生産費」とは農産物の一定単位量の生産に消費した経済費用の合計を指す。さらに生産費は下表の(1)〜(3)、3種類に分けられる。

(1)生産費(副産物価額差引)=調査作物の生産に要した費用合計から副産物価額を控除したもの(2)支払利子・地代算入生産費=(1)に支払利子および支払地代を加えたもの(3)資本利子・地代全額算入生産費=(2)に自己資本利子および自作地地代を擬制的に計算して算入した全算入生産費――。

なお2007年産以降の調査結果は、小規模農家の集落営農組織への参加などによる生産構造の変化が反映されている。

大豆201305
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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