大星由良助を語る

上方文化講座「大星由良助を語る」を聴いて
きました。今年、3回に分けて上演されている
「仮名手本忠臣蔵」全段の残り八~十一段目が
11月2日から始まる「11月文楽公演」にて完結
するので、その前哨戦(?)という意味合いかな。
ゲストに、4月・11月公演の大星由良助を遣う
吉田玉男(二代目)と、早稲田大学の児玉竜一
教授。過去の名演をDVDで観つつ、人形遣いの
視点から、由良助の気持ち良さや難しさ、また、
11月公演の見所も語っていただきました。児玉
教授の進行ぶりが際立っていて、人形を持って
いないと落ち着かない玉男師匠を巧くリードして
くれたように感じます。本来一日公演であるべき
通し公演ですが、3回に分けたことで、時間的に
余裕が出来て、十段目は従来のような省略をしない等、メリットもあるそうです。
最後に、大星由良助の人形を手にした途端、それまでシャイな風情だった玉男
師匠が、急に生き生きと喋り出す様がキュート。本公演への期待が高まります。
☆
ところで、「上方ビル」(大阪市中央区千日前1丁目7−11)の4Fに入っている
「トリイホール」、来年3月に閉館するそうです。昔、小演劇を観にきたことも
ありましたが、30年近い歴史を持っていた模様。元々が千日山「弘昌寺」の
物件であり、来春からホールは同寺の本堂として生まれ変わるようで……
お寺さんならば、また、足を運び入れる機会があるかなぁ、と考えたりもして。
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