怪談市川堤

銀杏並木もようやく色付き始めてきたようで……
11月30日(土)、北浜から淀屋橋まで歩いて、
「大阪朝日生命館」を目指しました。8階にある
「朝日生命ホール」にて、13時から「桂佐ん吉
独演会」の開催です。良い塩梅に古びた
ビルの落ち着いた会場で、年配のお客様が
多かったですねえ。メインに据えたネタが、
ようやく冬めいてきた、この時季のタイミングで
怪談かよ!と突っ込みたくなりますが、佐ん吉さんらしくもあります。噺の要所要所で、
「越中橋」(中之島)やら、岸和田、御着(兵庫県姫路市)といった馴染みのある土地が
出てくると、嬉しくなってしまいます。客席を騒がせた噺家とは別に、舞台に姿を現した
幽霊の役は、藤間宏衛門(藤間流師範)。しかし、佐ん吉さんは怪談に限らず、芝居
噺などの方向性が合っているようで、精進を重ねてほしいなあ、と。古典は学ぶほどに
愉しいものですから。受け容れやすいものに身を委ねるのでなく、じっくりと地歩固め。
☆
桂弥太郎「ちりとてちん」
桂吉の丞「転宅」
桂佐ん吉「くやみ」
中入り
桂佐ん吉「怪談市川堤」
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