高山閉店
寝床の脇に山と積み上がった書籍やCD、DVDを
整理しながら、不要というか、手元に留めておく
必要性は無いと思われる本を選り出して、部屋を出る。
日の暮れるのが早いなと感じつつ、冬空に目を遣って
天神橋筋を渡り、天五中崎通商店街のアーケードへ。
年に1、2回足を運ぶかどうかに頻度の落ちていた
「高山文庫」(大阪市北区浪花町4-12)を訪ねれば、
赤い書棚が妙にすっきりしていて、空所が目立ち、
心をざわつかせながら、奥のレジに向かうと、
店主の高山さんが「もう、年内で店を閉めるねん」。
心なしか、肉が落ち、肌の張りが無くなっているようで
……とっさには労いの言葉も出てこず、無様に
黙り込んだまま、外へ出れば、店頭の看板の文字
「買受けします」(原文ママ)の「買受け」の上に「×」が
大きく書かれていることに気付く。高山さんは親切にも
他の古本屋を紹介してくれたけれど、“本を読む人”に
本を買い取ってもらいたいのであって、知らないお店や
大手チェーン店にいきなり持ち込むのは、嫌なのね。
嗚呼、いつか、ぼくの新刊本をまとめて並べさせてもらう
という、ささやかな夢は叶えられないままに終焉。
整理しながら、不要というか、手元に留めておく
必要性は無いと思われる本を選り出して、部屋を出る。
日の暮れるのが早いなと感じつつ、冬空に目を遣って
天神橋筋を渡り、天五中崎通商店街のアーケードへ。
年に1、2回足を運ぶかどうかに頻度の落ちていた
「高山文庫」(大阪市北区浪花町4-12)を訪ねれば、
赤い書棚が妙にすっきりしていて、空所が目立ち、
心をざわつかせながら、奥のレジに向かうと、
店主の高山さんが「もう、年内で店を閉めるねん」。
心なしか、肉が落ち、肌の張りが無くなっているようで
……とっさには労いの言葉も出てこず、無様に
黙り込んだまま、外へ出れば、店頭の看板の文字
「買受けします」(原文ママ)の「買受け」の上に「×」が
大きく書かれていることに気付く。高山さんは親切にも
他の古本屋を紹介してくれたけれど、“本を読む人”に
本を買い取ってもらいたいのであって、知らないお店や
大手チェーン店にいきなり持ち込むのは、嫌なのね。
嗚呼、いつか、ぼくの新刊本をまとめて並べさせてもらう
という、ささやかな夢は叶えられないままに終焉。
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