fc2ブログ

めで鯛2部

1月21日(火)、「初春文楽公演」第2部を鑑賞しました。
16時からの開演の前には、たこ焼き「えびす」で“文楽セット”。
たこ焼き6個にドリンク1杯ですが、以前の1コインから値上げ?! 
それはともかく、まずは「加賀見山旧(こきょうの)錦絵」から。
昨年の通し公演「仮名手本忠臣蔵」に比して、加賀見山は
女忠臣蔵”と呼ばれているそうです。病欠の豊竹呂勢太夫に
代わって、豊竹靖太夫が岩藤を務めていました。局(つぼね)岩藤が
(金持ちとはいえ)町人出身の中老 尾上を罵倒した挙げ句、草履で
打ち据える草履打(ぞうりうち)の段で、まず10分休憩。人形遣いは
尾上が吉田和生、岩藤が吉田玉男。玉男さんは、憎まれ役も
クールにこなします。続いて、廊下の段/長局(ながつぼね)の段
/奥庭の段――尾上の召使い、お初が登場し、桐竹勘十郎が
遣っています。(段は違えど)同じ演目で3人が揃い、得した気分。
長局の段の前を語った竹本千歳太夫が、全身を使っての熱演
でした。その奥で出てきた竹本織太夫は、絶対の安心感を与えて
くれます。何でしょうねえ。奥庭の段は、靖太夫と野澤錦糸のコンビ。
勧善懲悪の慌ただしいハッピー・エンドを経て、25分休憩。
忙しなくなりますが、今回も「えびす亭」(たこ焼き店の系列)に赴き、
三色丼(牛/豚/鶏)を頂きました。「明烏(あけがらす)六花(ゆきの)
山名屋の段は、豊竹呂太夫が緩急、硬軟使い分け、聴き惚れます。
浦里/時次郎に、みどりが絡みます。亭主 勘兵衛、遣り手おかやの
責め場など、伊藤晴雨ならば、大喜びする絵面です。人形浄瑠璃の
本当の魅惑は、そういった極所に存すると睨んでいるのですが、
国やら文部科学省やら、大っぴらに推奨できる類のことではないし。
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

コメントの投稿

Secret

カレンダー
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Access Counter
総閲覧者数:
Online Counter
現在の閲覧者数:
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリー
プロフィール

ぽか

Author:ぽか
⇒ 旧プロフィール

歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

リンク
月別アーカイブ
検索フォーム
Amazon
QRコード
QR
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メルマガ登録はこちらから
購読希望者はメール・アドレスを書き入れて「送信」してね!
SOUKEN