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蓼喰う文楽(3)

国立文楽劇場」での観劇時、Osaka 2020_01_18_谷崎潤一郎文学碑
Metro を利用するとして、7番出口が
最短となります。東に向かうと右側に
(左側にはカルビ丼専門「えびす亭」)
建っているのが、「谷崎潤一郎文学
」なのでした。黒色の御影石製で、
豊竹座/竹本座の紋章の下に、『蓼
喰ふ虫』
の一節が刻まれています。
他に良い文章があるだろう、とも感じ
ますが、大阪情緒をアピールしたいのでしょう。
もっとも、ごみ袋が散乱し、鳩が居並ぶなどして、
足を止めて眺め入るのは、ぼくのような酔狂者。
某元知事を筆頭に、大阪の美質を理解できない輩が
街のクオリティを落とし続けてきたような気がします。
(下記の引用文は文学碑に合わせて旧仮名遣い)
       ☆
紅殻(べにがら)塗りの框(かまち)を見せた二重の上で定規を枕に炬燵に足を入れながら、おさんの口説きをじつと聞き入つてゐる間の治兵衛。―――若い男には誰しもある、黄昏時(たそがれどき)の色町の灯を戀ひしたふそこはかとない心もち。―――太夫の語る文句の中に夕暮の描写はないやうだけれども、要(かなめ)は何がなしに夕暮に違いないような気がして、格子の外の宵闇に蝙蝠の飛ぶ町のありさまを―――昔の大阪の商人町(あきんどまち)を胸にゑがいた。

参考文献:谷崎潤一郎『蓼喰う虫』(新潮文庫)
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡小説文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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