女ざかり
山形県鶴岡市出身の丸谷才一(1925~2012)の単行本
『女ざかり』を今頃になって読了。ミステリー・マニアの
ぼくにとって丸谷は、福永武彦、中村真一郎との共著
『深夜の散歩』が忘れられない評論集となっており、
推理小説にどっぷり嵌まっていた少年時代のぼくを、
半強制的に文学畑に引き戻してくれた大恩人なのでした。
また、丸谷の翻訳では、ジェイムズ・ジョイスより何より、
K・K・ジェロームの『ボートの三人男』が堪らなく好き。
『女ざかり』の奥付を見ると、1993年1月10日第1刷、
1993年2月15日第7刷となっています……その頃は、
S新聞社の編集局校閲部で働いていて、先輩のTさんから
その面白さを盛んに聞かされていた訳ですが、手に取らず。
女主人公は新聞社の論説委員であるし、作中に引用される
コラムも一々痛快で、同業者でなくとも、本を読む愉しみに
純粋に浸れたはず。歴史的仮名遣いも、全く気にならないし!
ところで、この単行本(装丁・和田誠)自体は、後年勤めていた
業界紙を離れる際、事務所の書棚から頂いた一冊となります。
おそらくは、やはり、S新聞社に在籍していた会長の蔵書。
5、6年も枕元に放置していたのに、紐解けば、するすると読了。
何気ない食事のシーンで、豆腐が頻出しているように感じ……。
『女ざかり』を今頃になって読了。ミステリー・マニアの
ぼくにとって丸谷は、福永武彦、中村真一郎との共著
『深夜の散歩』が忘れられない評論集となっており、
推理小説にどっぷり嵌まっていた少年時代のぼくを、
半強制的に文学畑に引き戻してくれた大恩人なのでした。
また、丸谷の翻訳では、ジェイムズ・ジョイスより何より、
K・K・ジェロームの『ボートの三人男』が堪らなく好き。
『女ざかり』の奥付を見ると、1993年1月10日第1刷、
1993年2月15日第7刷となっています……その頃は、
S新聞社の編集局校閲部で働いていて、先輩のTさんから
その面白さを盛んに聞かされていた訳ですが、手に取らず。
女主人公は新聞社の論説委員であるし、作中に引用される
コラムも一々痛快で、同業者でなくとも、本を読む愉しみに
純粋に浸れたはず。歴史的仮名遣いも、全く気にならないし!
ところで、この単行本(装丁・和田誠)自体は、後年勤めていた
業界紙を離れる際、事務所の書棚から頂いた一冊となります。
おそらくは、やはり、S新聞社に在籍していた会長の蔵書。
5、6年も枕元に放置していたのに、紐解けば、するすると読了。
何気ない食事のシーンで、豆腐が頻出しているように感じ……。
- 関連記事
スポンサーサイト