JR奈良駅旧駅舎

観光案内所」――鷹揚たる佇まい
から察せられるとおり、出自は「JR
奈良駅旧駅舎」でありました。初代
奈良駅(明治23年)に次ぐ2代目の
駅舎となり、昭和9年(1934)に主要
部が竣工。設計は大阪鉄道管理局
工務課(主任技師=柴田四郎、担当
技師=増田誠一)。寺院風(和風)と
鉄骨鉄筋コンクリート造り(近代)の折衷様式。2階建て中央部の 相輪を配した方形
屋根が、木造小屋組み日本瓦葺きで、対して、スクラッチ・タイル(すだれ煉瓦)は
誰の目にもモダンな洋風。平成15年(2003)まで駅舎として利用され、2009年7月
25日から、観光案内所として機能しています。調べていたらば、移設の際に、曳家
工法を用いたと知り、「グランサンクタス淀屋橋」を想起しました。あちらは鹿島建設
ですが、JR奈良駅旧駅舎の工事は大林組が請け負っています。駅だって移動します。
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tag : 近代建築