宇都宮の場合

弊社で発刊している『2012 豆腐年鑑』は豆腐業界唯一のデータブックとして、多くの統計資料などを収載している。先日、購読者の一人から問い合わせの電話が入った。2010年の「豆腐の地方別 ・ 都道府県庁所在市別1世帯当たりの家計支出金額」において、宇都宮市(2人以上の世帯)が6,918円、前年比23.56%増と大幅な伸びを示しているのはどういった原因によるものだろうか?という疑問だった。

この上げ幅は主要81都市別での最大値でもある。元々の資料は、総務省統計局「2010年家計調査報告」のデータを整理したもの。宇都宮市の場合、2010年に限って、(さらに言えば)豆腐に限っての異変なのかどうかを確認する必要があるだろう。

調査世帯の選定については、都道府県庁所在市および大都市は計51市、調査世帯数は5,436と割り当てられている。特にウエートなどを考慮しないとすれば、宇都宮市でも100世帯程度で調査が行われているものと想像される。

2010年の豆腐の家計支出を見るだけでなく、直近5か年における推移を抽出した。食料および消費支出全体の数値も製表してまとめた。すると、まず豆腐に関しては2010年が前年と比べて大幅に増加しているのと同様に、前年(2009年)は大幅減、後年(2011年)もまた大幅減を示していた。前々年(2008年)はやや増、2007年はかなり大きく減らしている。

豆腐の家計支出の増減パターンは、消費支出および食料の増減と歩調を合わせているように見える。消費支出が全体に増える時は食料〜豆腐の支出も増えるし、逆の場合は同じく減っている。ただし、上げ幅、下げ幅の差はだいぶ異なり、消費支出と食料の増減より、消費支出と豆腐の増減の幅の方が甚だしい見かけの説明は、このから出来ない。豆腐の平均価格は年ごとに下がっているのだが、購入数量の方を追いかけてみると、2006〜2011年の間で83.80丁、77.41丁、84.24丁、78.11丁、97.28丁、84.23丁……と、激しい動きが見られた。消費支出が毎年かなりの程度で増減を繰り返しているのは宇都宮だけの特徴なのか、また2010年にとりわけ購入数量が大幅に伸びた理由などについては、別の分析手法が必要か。

豆腐201207
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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