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浜中津橋

2020_05_07_浜中津橋_1 長柄運河の歩道橋群が消えている
 と知り、5月7日(木)、淀川左岸まで
 確認に出掛けました。出発地点は
 「豊崎一之橋」。「豊崎二之橋」まで
 は前々日確認したとおり(通行不可
 ですけれども)。「十三大橋」までに
 架かっていたはずの「中津一之橋」、
 「中津二之橋」は、やはり、撤去
 されていました。仮囲いに隠されて
見えないだけかもしれませんが、橋桁以外の部分の痕跡も見当たらず。十三大橋
以西の「鷺洲一之橋」、「鷺洲二之橋」についても、跡形無し。結論から言えば、
大阪市の計画どおりに、淀川左岸線工事の実施個所の人道橋は取り壊されており。
       ☆
学生時代から大阪市・中津には縁がありまして、大阪市北区大淀中の「東販」や
同市福島区海老江の「凸版印刷」でアルバイトしていたものです。いつの間にか、
学生時代を終える頃には、十三住まい。「十三」と言っても、正確には淀川区
野中北のミングル・マンションでしたが……当時の勤務地、(S新聞社の在った)
西梅田には自転車で通っていましたから、十三大橋、その南袂の西側に架かる
浜中津橋」に対して、腐れ縁のような、
旧友のような面映い感覚を禁じ得ず。2020_05_07_浜中津橋_2
下の市道から来た時に、一気に坂道を
上がって、浜中津橋を渡り、右折して
176号(十三大橋)の歩道に入る感じ。
橋長33.23m、幅員4.50mのポニー型
ワーレントラス橋。昔は何とも意識して
いなかったのですが、実は凄い奴です。
施工年こそ昭和10年(1935)ですが、
わが国で初めて架設された鉄道用
鉄桁、明治7年(1874)に開通した大阪―神戸間の鉄道橋の
一部が明治42年(1909)、道路橋「十三橋」に転用され、
その後、一部が再転用された訳なのでした。橋桁自体は
明治6年(1934)、英国から輸入されています。すなわち、
日本で現存する最古の鉄道用鉄橋が、浜中津橋となります。
ちなみに、現存するわが国最古の道路用鉄橋は「緑地西橋
(旧「心斎橋」)でしたねえ。大阪市がいちびるのも無理はありません。
橋名板を見ると、“浜”ではなく、旧字体(俗字)の“”が用いられていました。

参考記事:大阪市 ― 浜中津橋
       土木学会選奨土木遺産 2012年 浜中津橋
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テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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