「大丸」心斎橋店

のが2019年9月20日。ほとぼりが冷めた頃かな、と思い
出し、長堀通を西長堀から歩いたついでに、リニューアル
工事のお手並み拝見、と見物を図ったのでした。何と
言っても、William Merrell Vories(1880~1964)
の百貨店建築の名作ですから。本館の最初の竣工は
大正7年(1918)ですが、大正9年(1920)に焼失。
その後に再建が行われ、第1・2期工事(1922~1925)
で心斎橋筋側が完成、第3・4期工事(1932~1933)で
御堂筋側を増築し、ネオゴシック様式の旧本館が
完成したようです。86年ぶりの建て替え工事では、
当時のアールデコの装飾モチーフを含め、内部装飾や
外観を可能な限り、復元することに力を尽くした模様。
フロア数が増えた分の継ぎ接ぎ感は、頂けないなあ
……と不満に思っていましたが、よくよく見ると、1階でも
目にする八芒星モチーフが引用されて
いますね。右画像は、御堂筋側の出

入り口の上部に再設置されたレリーフ。
イソップ寓話「兎と亀」を潜って入ると、
繧繝彩色を施したような天井が目に
映えます。エレベーター・ホールや
階段の再現具合は確かめられず、
心斎橋筋側の孔雀のレリーフは撮影
できませんでした。建築物は良いの
だけれど、デパートという消費空間が
鼻持ちならないなあ……ぶつぶつ呟きながら、
「船場センタービル」まで歩くと、9号館の
「レイルーム」にて冷やしぜんざいを頂きました。
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