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納豆仕向け大豆の需給と価格

(財)日本特産農産物協会が国産大豆の品質等に関する情報の収集・整理事業として行った「平成22年度豆類振興事業報告書」が公表されている。同事業は(財)日本豆類基金協会の助成を受けて、平成22 年度豆類振興事業のうち経営指導事業として実施した。

国産大豆の需要拡大、(食料)自給率の向上を図るに当たって、銘柄別の大豆の需給状況、内外の大豆に対する評価などに関する的確な情報については、取引関係者にリアルタイムで提供される必要がある。そこで大豆の需給、産地における生産の動向、実需者における国産大豆の使用状況、国産大豆の品質に対する評価、外国産との比較等に関する情報を継続的に収集、分析を行っている。具体的に提供された情報の中に含まれる納豆仕向け大豆の需給と価格について、以下に抜粋した。

平成22年(2010)年の納豆原料用大豆の需要は、13万トン程度、そのうち国産大豆は、1万トン程度と見積もられる。納豆原料となる大豆の種類は、製造技術上それほど限定されないが、国産では、北海道産スズマル、北海道産ユキシズカ、茨城産納豆小粒などの小粒・極小粒銘柄と言われる産地品種銘柄が好んで使われる。逆に言うと、これらの銘柄は、納豆以外の大豆加工品の原料としては、あまり使用されない。

納豆横丁(201108)

代表的銘柄である北海道スズマルと茨城納豆小粒の年産別の落札価格を見ると60キログラム当たり5,000円〜2万円の範囲で大きく変動し、平成15〜16(2003〜2004)年産および平成19(2007)年産で価格のピークが見られた。2003〜2004年産の場合は、作柄不良で国産大豆全体が高騰する中での高値の形成であったが、2007年産では、納豆仕向け銘柄に限っての高騰であった。平成20(2008)年産以降、供給(集荷数量)は増加したが、落札数量が減少し、価格は下落傾向にある。平成21(2009)年産では、落札実績が散発的になり、2010年産については、3月までいずれの銘柄も落札実績がない状況になっている。
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