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乗り越し

携帯電話に着信があり、電話予約したきり、引き取りに行けていない
落語会のチケットを頂きに、「大阪新音」(大阪市北区西天満4丁目6−14、
イーデザインビル201)まで方向転換。「ホワイティうめだ」方面には赴かず。
昨日は辛口飯屋森元」で昼食だったから、今日は「もりやま屋」と算段
していたところ、15時過ぎで閉店。ブログの記事も前日からの引き継ぎ――。
       ☆
白い花崗石(みかげいし)や漆喰の窓枠が、赤レンガ
絶妙のコントラストとなっている
」とわざわざ書かれていなくても、
近代建築好きは「嗚呼、辰野式のことね!」と、深く首肯するところ。
東京駅 丸の内駅舎」でなくとも、大阪人ならば「大阪市中央公会堂
(実施設計が辰野金吾片岡安)、京都人ならば「京都文化博物館」を
有していますもの。丸の内駅舎の保存・復原工事(2012)では、屋根材に
用いられている天然スレート(粘板岩を薄く板状に加工)に関して、
また、因縁めいた物語があったようです……天然スレートの産地、宮城県
石巻市雄勝町(おがつちょう)も、東日本大震災(2011)に巻き込まれて
いたことから、丸の内駅舎の復活は、東北の復興も祈願しています。
       ☆
さて、煉瓦の積み方にもうるさい貴方を満足させる一節も引用しておきましょう。
文中、明言はされていませんが、明らかに“イギリス積み”ですね。昔、郵便・
小荷物運搬用に利用されていた地下道らしいですが、まだ、あるのかしら? 
       ☆
 レンガの長手という側面の長い方ばかり積み上げた層に、今度は小口という一番短い面ばかり積み重ねてある。なだらかな丸味を持ったアーチ状の壁面は“五分(ごぶ)の跳ね出し積み”という珍しい手法がとられているという。五分つまり約十五ミリずつずらしながら積み上げてあるのだ。そのために壁はすこしずつせり出しながらアーチをなし、独特の雰囲気を作っている。手間隙(ひま)かけた明治のレンガ職人の名人芸である。

参考記事:屋根材にも歴史有り!東京駅 スレート屋根の物語
参考文献:稲見一良『セント・メリーのリボン』(光文社文庫)
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説近代建築カレー

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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