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阿弥陀池

2020_12_22_阿弥陀池_1 「北御堂ミュージアム」を出ますと、Osaka
 Metro・御堂筋線~長堀鶴見緑地線に乗って、
 本町から西長堀へ移動(心斎橋で乗り換え)。
 “おだしめぐり”で取り上げられていた「おでん
 ○
」は臨時休業していましたが(その結果、
 九条の探索に至る)、西長堀には上方落語で
 有名な「阿弥陀池」も在るのですよ。大阪人
 であれば、阿弥陀池の所在がわからずとも、
 「あみだ池筋」に聞き覚えがあるでしょう。
       ☆
あみだ池筋は、中之島の「堂島大橋」~「土佐堀橋」を通っています。「玉江橋
~「常安橋」を通るのが「なにわ筋」、「上船津橋」~「湊橋」を通っているのが「
なにわ筋
」で、あみだ池筋は芦原橋交差点で新なにわ筋と合流しているのです。
       ☆
阿弥陀池(あみだ池)は通称でして、正式名称は2020_12_22_阿弥陀池_2
和光寺」(大阪市西区北堀江3-7-27)。
どこから境内に入ろうか、迷いましたけれど、
西側の「あみだ池 和光殿」出入り口から参上。
元禄11年(1698)、堀江新地の開発時、智善
上人が建立。其角の句碑や何やと池の周囲に
在りますが、本堂は閉ざされていました。池中の
放光閣」に(永代)灯明が見えます。嘘か真か、
廃仏派の物部氏に捨てられた阿弥陀如来像
池から出現し、後に「信濃国善光寺」の本尊
とされたそうです。秘仏中の秘仏、絶対秘仏ではないですか。
       ☆
落語の「阿弥陀池」は、日露戦争後に桂文屋が創作。
「いらち俥」も文屋の作。いらち俥には鉄道が登場し、
阿弥陀池では“新聞”という当時の新メディアが
フィーチュアされている訳ですが、現在となっては、
純然たる古典落語の観。スピード社会への疑問を
呈していたり、メディア批判であったりするようにも
読み取れるところが、息の長いネタの秘訣かもしれません。

参考文献:桂米朝『米朝ばなし』(講談社文庫)
       桂米朝 『上方落語 桂米朝コレクション6 事件発生』(ちくま文庫)
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 史跡落語仏像

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たまに「考える人」、歴史探偵。
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