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新春名宝・補遺(1)

四天王寺」宝物館における「新春名宝展」での
再確認事項を記録しておきましょう。と言いましても、
今回の主役、元三大師については既に触れており、
常設展示されている仏像3点の件なのです。まずは、
2階に上がってすぐの東側(第1展示室?!)に在る
木造薬師如来坐像」と、西側(第2展示室)の
木造阿弥陀如来坐像」の説明文を参照しました。
いずれも、平安時代後期(11世紀~)の寄木造で、
和歌山県有田郡広川町「明王院」から伝来しています。
薬師如来坐像については、同町「広八幡神社」の
神宮寺=「薬師院」の本尊で、同院の廃絶後、
明王院に移った模様。説明文では、神宮寺と書かれて
いましたが、細かく言えば、広川八幡神社の別当寺
仙光寺」のようです。同寺は元12坊を有するも、
江戸時代には薬師院と明王院の2坊だけとなり、
明治元年(1868)3月28日の太政官布告(神仏分離令≒
廃仏毀釈)によって、薬師院が姿を消し、明王院も衰退。
明王院護摩堂のみが現存……故に寺名を省いていたか。
さて、薬師如来坐像は、左手を膝の上にして薬壺を持ち、
右手は施無畏印。裳懸座の上で結跏趺坐の姿勢を取った
寄木造の半丈六像。阿弥陀如来坐像も、寄木造(ヒノキ材)
の半丈六像ですが、元々、明王院に安置されていたのか、
薬師如来坐像同様、他の坊から移ってきたものでしょうか。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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(自称)。
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