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飛騨納豆喰豚

「飛騨納豆喰豚」は、「農商工等連携促進法(中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律)」に基づき申請され、国の認定を受けた「農商工等連携事業計画」によって生まれた。「納豆喰」は「なっとく」と読む。後を引く美味しさに「納得」の豚肉、という意味を掛けてある。

元々は、岐阜県の生産していた新ブランド豚「飛騨けんとん・美濃けんとん」から出発。下呂市特産の豚肉として知名度も向上したことから、平成21年(2009)、堀田牧場と肉の天狗が連携し、「新ブランド『飛騨納豆喰豚』の精肉・加工品等の製造・販売事業」計画(2009年度第2回認定)として、独自ブランドによる地域活性化への貢献が図られることとなった。平成22年(2010)には、「第58回飛騨畜産共進会(肉豚の部)」において最優秀賞も受賞。

品種は、岐阜県が造成した三元豚の大ヨークシャー種系統豚(ナガラヨーク)。最大の特徴は飼育される豚に与えられる餌。ネーミングの由来ともなったように、喰豚の飼料には納豆粉末などが添加されている。この納豆粉末の摂取によって、豚は胃腸の働きが良くなり、健康に育つ。納豆粉末のほか、ヨモギ粉末「ヨモミール」やビタミンEを増量。ヨモギの働きで豚は夏バテすることなく、ビタミンE効果で肉の鮮度が長持ちするという。その結果、納豆喰豚の肉の脂身には雑味がなく、軟らかくあっさりした味に仕上がる。出荷量も週 30 頭ほどと、希少な豚である。

林羅山が「日本三名泉」に数えた下呂温泉(他の2つは有馬温泉、草津温泉)から北へ約15キロメートル、南飛騨の真っただ中に、堀田牧場は位置する。同牧場ではすべての納豆喰豚に、生物を健康にし、環境に良いといわれるエレン水を飲ませている。また、省エネ型ハイブリッド暖房や気化式の冷房の導入など、徹底した飼育環境により、豚のストレスを最小限に抑え、健康で良質な豚を育成する工夫を凝らし、常に高品質で、安全・安心な豚肉を追求する努力を怠らない。

一方、飲食料品小売業の天狗では、相対取引による一頭買いでトレーサビリティを確立するとともに、各部位の肉質を生かし、鮮度を保ったまま全部位を加工・販売するシステムを構築。両者は共同で試食会を開催するなど、精肉店と養豚農家という従来の取引関係を超える連携事業も行っている。
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