白夜の兎

していた折、着目してはいたのですよ。
「宿院頓宮」の西に接した「宿院町公園」
に置かれた謎の白兎の群舞像――「宿院
頓宮」は「住吉大社」の御旅所であり、住吉
大社の鎮座が、神功皇后年紀11辛卯(211)
卯月卯日とされていることから、シンボルと
して兎が起用されている訳ですね。画像(3月
19日撮影分)の彫刻は「白夜の兎」と題され、
獣医にして動物彫刻家・岩田千虎(1893~1965)の指導作品。“指導”とあるのが
ポイントでして、「大浜公園」内の岩田千虎・作「樺太犬慰霊像」とは全く出来栄えが
異なります。アマチュア臭が半端なく、それがまた“味”ではありますけれども……そう
なんですよねぇ。よくよく見れば見るほど、兎ではなく、犬の姿勢を模しているのか。
☆
画像背後に写る鳥居は、「飯匙堀(いいがいぼり)」の前に設けられた物。潮干珠が
埋められている場所といわれ、どんなに雨が降っても水が溜まらないという伝説
有り。「住吉大社」同様に、海とのつながりが濃厚です。狛犬の造形も独特で
あったり、「兜神社」旧跡が在ったり、宿院頓宮はなかなか侮れないスポットなの。
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