fc2ブログ

山科疏水の橋(2)

2021_03_30_安祥寺川の石積み4段堰 今月も短歌を投稿できず。ぼくの歌もあえなく終わりか
 なんて呟きながら、山科疏水の話を続けましょう。
 東山山麓に広がっている山科盆地は、昔、二毛作地帯
 だったそうですが、盆地の東西(山側)は灌漑用水の
 ほとんどを 溜め池に頼っていたといいます……疏水が
 出来るまでは。しかし、山科疏水(of 琵琶湖疏水)が
 開削されたとあれば、溜め池は不要。それだけでなく、
 元々利用されていた山科北部の山間から谷水や河川を
 琵琶湖疏水が遮るといった体になります。藤尾から山科
 までの数か所で、疏水の分水口を設けることで、灌漑
 用水などの問題は解決するとして、従来の水の流れを
 変えざるを得ない河川も出てきたようで……その一つが
安祥寺川でした。ほぼ南北に流れる安祥寺川と
東西に疏(ひら)かれた琵琶湖疏水とが、必然的に2021_03_30_水路閣(立体交差)
クロスしてしまう事態を避けるべく、山科疏水(
琵琶湖第1疏水)の北側を並行する第2疏水
石積み4段堰(左上画像)でかわし、第1疏水は
アーチ橋水路閣)となっているので、その下を
潜り抜ける(右下画像)――と。何とも、トリッキーな
構造となる 琵琶湖疏水と安祥寺川との交差は
後からじわじわと効いてきて、ぞくぞくさせられる
ではありませんか。そうそう、今回、「毘沙門堂」
や「安祥寺」等の名称は出てきますが、寺社巡りは
行えておりません。あくまで、“橋”がメインとなります。
関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 建築
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 近代建築

コメントの投稿

Secret

カレンダー
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
Access Counter
総閲覧者数:
Online Counter
現在の閲覧者数:
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリー
プロフィール

ぽか

Author:ぽか
⇒ 旧プロフィール

歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

リンク
月別アーカイブ
検索フォーム
Amazon
QRコード
QR
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メルマガ登録はこちらから
購読希望者はメール・アドレスを書き入れて「送信」してね!
SOUKEN