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Thrice-Rung

緊急事態宣言(3度目)が発出され、出掛ける
場所が狭められたなあ。しかし、夜の公園や
コンビニの前で屯する学生やリーマンの群れは
何なんだか。京都市のように、路上・公園での
飲酒・飲食禁止を 大阪市でも訴えたらよいのに。
       ☆
大阪市・中津のグリル「アイ」を珍しくランチ利用。
呑むつもりはなかったのに、ママ(?!)が瓶ビールを
出してくれたので、断る訳にはいかず、大層恐縮
しました。呑んだくれイメージの強過ぎる因果です。
ビデオ会を催した訳ではないですけれども、2点の
DVDで映画鑑賞。内川清一郎・監督 『一寸法師』
(1955)は、江戸川乱歩の原作(ぼくは、かなりの
高評価を与えています。長編小説として、破綻
気味とはいえ)。若き日の天知茂や丹波哲郎、
宇津井健が出ているよ!という興味より、やはり、
終盤における一寸法師=和久井勉 の大活劇が
見所。××好きには、堪らないシーンの連続です。
続けて、前回見送った Bob Rafelson 監督の
『The Postman Always Rings Twice』
(1981)。昔は随分好きだったように思うのですが、
今回、他の2作品と併せて観比べると、熱が冷めた
かも。ラストのぶつ切り感は、ヴィスコンティと類似
しており、ハードボイルドで悪くはないです。ただね、
原作 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』が一人称。
テイ・ガーネット版はフランクの語りを活かしたことで、
(ラストのセンチメンタルに堕した転向は疑問として)
フランクの性情を理解できる訳です。阿呆な奴だけど、
純真過ぎるよ、とか。ボブ・ラフェルソン版は客観
描写に徹した余り、ジャック・ニコルソンの演じた
フランクの真意がどうにもよくわからず。不穏なまま、
ラストまで突っ走られ、号泣されてもなあ。コーラ役の
ジェシカ・ラングは○。“掃き溜めに鶴”も度の過ぎた
ラナ・ターナー(ファンタジーとしては無敵)と異なり、
適度な汚れ感が、リアリティと生っぽいエロスを発し、
最後のドライブの前の笑顔が可哀想で、愛おしくて。
あ、猛獣使いの娘もかなり原作に近いイメージで出て
きていますが、やっぱり、違うんだよなあ。かと言って、
きっちり映像化すると、ストーリーが台無しになりそう。
結論として、『郵便配達』映画3作は、どれも一長一短
あるにせよ、嫌いにはなれません。面白いんだもの。
ジェームズ・M・ケインの原作が最強なんでしょうね。
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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

tag : 映画小説呑む

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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