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吉野花矢倉

浄瑠璃三大名作”は、一読必須。どうしても、見取り狂言で
取り上げられる場の床本だけで終わってしまいそうなので、
まだ通読できていなかった残りの一冊に手を着けました。
人形浄瑠璃文楽の三大名作(歌舞伎も同じ)は以下のとおり。
 ・延享3年(1746)、『菅原伝授手習鑑』
 ・延享4年(1747)、『義経千本桜』
 ・寛延元年(1748)、『仮名手本忠臣蔵』
ぼくが通し狂言で鑑賞しているのは『仮名手本忠臣蔵』のみ。
『義経千本桜』は、義経がメインに据えられているとは形ばかり、
平家方の平知盛平維盛能登守教経(+佐藤忠信)が
活躍しています。四段目から舞台は吉野で、3体の青い巨人
(……人ではないか)「金剛蔵王大権現」を懐かしく思い出し。
       ☆
丈六忿怒(ふんぬ)の御像(おんかたち)も花に和らぐ吉野山。軒は霞にうづもれて殊勝さまさる蔵王堂。櫻はまだし枝々の梢淋しき初春(しょしゅん)の空。
       ☆
蔵王堂」ばかりでなく、後に、横川の覚範の計略に出てくる
燈籠が辻」、「如意輪寺」、「新坊谷」、「聖天山」等により、
吉野山の蔵王堂周辺の地理が髣髴とされ、胸躍りました。

参考文献:竹田出雲等『義経千本桜』(岩波文庫)
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽仏像

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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