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鑑真和上

大阪府同様、京都府でも非常事態2021_05_14_京都国立博物館
宣言が発出(~延長)されていたこと
から、どうなることか、危惧されていた
京都国立博物館」が5月12日(水)
~16日(日)、再開館と決まりました。
まさかのラスト・チャンス。5月14日
(金)、JR新快速で京都を目指します。
市バスに乗って、博物館・三十三間堂
前で下車。凝然国師・没後700年に
おける特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」を鑑賞するのでした。
順路としては、3Fから1Fに下りて観覧するのが常なのですが、
こんなにも空いていて、落ち着いて、展示物と向き合えたのは初。
本当に有り難い時間を得ることが出来、誰に感謝したものかしら。
宗教心に欠けるぼくですから、仏像に喰い付いてしまう訳でして、
ゆっくりと上階からチェックしてきて、最終フロア(1F)に辿り着いた
時の歓喜と言ったら! 国宝「鑑真和上坐像」は「唐招提寺」外で
12年ぶりの出展。展示室では、「弘法大師坐像」(元興寺)と、
善春の「興正菩薩坐像」(西大寺)と一緒でした。興正菩薩(=
叡尊)は以前、それほど感銘を受けていなかったのですが、あちら
こちらで再会を重ねるうちに、親しみが湧いてきたようです。国宝で
ある鑑真和上に、まじまじと見入れるのは展示会ならでは。同じく
唐招提寺からやって来た「伝獅子吼菩薩立像」は、鼻や4本の腕が
欠損しているにも関わらず、妙なフェロモンを発しているようで、胸が
ぞわぞわしました。叡尊や獅子吼菩薩(不空羂索観音との説有り)
と同等に、“国宝”である「五智如来坐像」は、大日如来を中心に
5体勢揃いしている様が圧巻。京都国立博物館で預かっていますが、
実は「安祥寺」所蔵。今春、訪れた山科疏水の近くに在ったお寺で、
不思議な因縁を感じ、ポスト・カードも購入しています。鑑真と縁のある
名宝をたっぷりと味わった後は、「考える人」に挨拶し、「七条大橋
~「七条橋」を渡り、七条通を西進。JR京都駅までの帰路は徒歩です。
       ☆
P.S. 特別展の名目が、凝然国師(1240~1321)没後700年であるのに、
その凝然の肖像画が「凝然大徳像」(東大寺)しか残っていない状況は
何とも締まらないと懸念されたためか、2020年9月26日に開眼法要が
行われたばかりの「凝然国師坐像」も請来されていました。制作は
籔内佐斗司。凝然は、「東大寺」戒壇院や「唐招提寺」の長老を務め、
各宗派の歴史や教学に精通した碩学だった――といわれています。
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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 仏像

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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