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生写朝顔話

2021_07_23_国立文楽劇場 7月23日(金)、第163回=文楽公演(夏休み
 文楽特別公演)第2部を鑑賞に出掛けました。
 13時30分開演の名作劇場の演目は、「生写
 (しょううつし)朝顔話」明石浦船別れの段/
 薬売りの段/浜松小屋の段/嶋田宿(しまだの
 しゅく)
笑い薬の段/宿屋の段/大井川の段
 ――全段上演という訳もないのに、結構な
 ボリュームで、終演は17時を回っていました。
        ☆
「船別れ」は豊竹呂勢太夫と鶴澤清治。鶴澤藤蔵が「ロームシアター京都」で
褒めていたように、呂勢太夫の声は良いです。幕開きに相応しく、朗々と。
宮城阿曾次郎(後に駒沢次郎左衛門)を遣うのは吉田和生、娘深雪(後に朝顔)は
桐竹勘十郎――ですが、勘十郎は先日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に
認定されています。えっと、国宝コンビですよね。人数制限があるのでしょうか、
同期の吉田玉男(2代目)も早く認定してあげてください。10分休憩を挟んでの
「薬売り」は豊竹希太夫と野澤勝平。立花桂庵を遣っていた吉田簑一郎がやけに
生き生きして見えて、ぼくまで嬉しかったです。輪抜(わなぬけ)吉兵衛は吉田簑紫郎。
「浜松小屋」は豊竹呂太夫と鶴澤清介。呂太夫さんは最近元気が無いように
見受けられるのですが、気のせいかな。乳母浅香を遣うのは吉田勘彌。戎屋
徳右衛門を遣っていた桐竹勘壽と同じく、物語の勘所で渋く抑えてくれます。
浅香も徳右衛門も忠義に死に逝く役回りですねえ。15分休憩の後、チャリ場の
「笑い薬」。中を竹本南都太夫と鶴澤清馗、奥を豊竹咲太夫と鶴澤燕三。咲太夫は
本当に楽しそうだし、燕三も少ない音色に、一瞬、はっとさせられます。「宿屋」が
控えているので、どこかしらに緊張感は潜ませておく必要があるのかもしれません。
萩の祐仙は吉田簑二郎、岩代多喜太は吉田玉輝。第2部の人形役割は腑に落ちる
面子が大半です。吉田簑太郎の遣う下女お鍋は出番が多くて、美味しいなあ。
「宿屋」は竹本千歳太夫と豊澤富助。芸文センターで聴いた「弥作鎌腹の段」は
正直、ぴんと来なかったのですが、公演プログラムに掲載されていた千歳太夫の
インタビューを読んでいたせいか、「宿屋」はすとんと落ちてきました。「大井川」は
豊竹靖太夫と野澤錦糸。錦糸師は三味線を弾いているだけなのに、妙に饒舌に
語りかけられているような錯覚に陥ります。不思議な安心感。奴関助を遣っていた
吉田玉勢が男前で、(役を選ぶなとは言いつつ)近年の役柄では一番良かったです。
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テーマ : 伝統芸能
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 文楽

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
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