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折々の豆腐(13)

短歌誌の購読をしばらく取りやめるかと思います。
昨年8月号辺りから読む(詠む)ことに疑念が生じ、
読めずとも、購入を続けた冊子が今年3月号まで
手元に積まれたままですし。一部の我が事のみを
尊ぶ小説類が鼻持ちならないように、和歌と異なり、
(現代)短歌の臭みが、ちょっと、しんどい。狭義の
“人間”ではなく、無機物や他の生物を含めての
存在の一部であれかし。次に購読を再開する時は、
別の短歌誌であるかもしれないし、その間、また
複数の歌人が亡くなり、毎月のように追悼特集が
組まれているのでしょうが、仕方ないですよね。
       ☆
内藤明
酒の味わかりはせぬが塩ありて豆腐のありてこの秋の夜
       ☆
『角川 短歌 1月号 2019』において、第53回「迢空賞」が
発表されており、受賞作は内藤明『薄明の窓』でした。
歌集から、高野公彦の選評に引かれた酒の歌を掲げています。
“短歌のこころ”などわからなくとも、良い歌だと感得できますし、
それを選ぶ高野公彦も素晴らしいのは、豆腐の味わい方を
知っている時点で、酒の愉しみ方もわかっているだろうよ、と
深く頷かされているのと同じ。歌は自ずと流れ続けていくから。
物や事(敢えて、“散文精神”と呼びましょう)を離れて説かれる
もののあはれ」に、誰が踊らされる? 物事がリズムをもって
動き出すことこそ、言霊の領域であり、文学の故郷でしょう。
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テーマ : 短歌
ジャンル : 小説・文学

tag : 短歌豆腐

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
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