CBOT―シカゴ商品取引所の誕生

世界の大豆需給が米国大豆の生産動向に左右されるように、国際的な大豆価格も米国大豆の価格が左右する。米国大豆の先物取引が行われている「シカゴ商品取引所(CBOT)」は、金利先物取引所として世界最大規模を誇る。設立当初は、小麦やトウモロコシ、大豆の先物が主流だったため、かつて「シカゴ穀物取引所」と呼ばれていた。このCBOTにおける大豆相場を指標にして、世界の大豆価格は形成されていく。

「風の街」とも呼ばれるシカゴは、ミシガン湖の南西部先端、イリノイ州北東部に位置しており、IOM大豆の産地、インディアナ・オハイオ・ミシガン州にも近い。ブルースやジャズの源流の地としても、長年ファンから愛されている街だが、この地に根付いたCBOTの歴史的背景を概観してみよう。

中村博『大豆の経済-世界の大豆生産・流通・消費の実態』には、次のように記されている。

シカゴに穀物取引所が設立されたのは1848年で、今から120年以上も前(当時)のことである。シカゴが集落として町の形態を整えたのは1833年であるが、その後急速な発展を遂げて1837年には人口4,100人余となり市に昇格した。地理的には五大湖とつながり南にイリノイの肥沃な農村地帯が広がるという恵まれた地点に位置したためである。1848年にイリノイ州とミシガン州を結ぶ運河が開かれ、またその頃鉄道もシカゴを起点として東西南北に延びて行った

運河の開通、鉄道の建設によってシカゴは、各種穀物、畜産物などの取引の中心となっていた。当時の穀物の取引は、ヨーロッパの伝統を受けついで、街角や路上に商人が集まって公開取引の形で行われていた。しかし、取引量が増大するにつれて、これら戸外での個々の集会形式による取引では不便な点が多く、一定の会合場所を求め、穀物のサンプルを展示し、取引時間を決める要望が強まり、ついに取引所の設立となったわけである。82人のメンバーで最初に取引所が設立され、早速取引の品質規格の設定、容積にもとづく取引から重量をベースとした取引、品質検査、重量測定などの方法が規定されていった

参考文献:中村博『大豆の経済-世界の大豆生産・流通・消費の実態』(幸書房)
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通りすがりの夢想家。元(にして最後の)「トーヨー新報」編集人。現在は、一介の編集素浪人?



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「トーヨー新報」は、昭和33年(1958)創刊。大豆加工品(豆腐・油揚げ、納豆、豆乳、湯葉、凍り豆腐、もやし等)、こんにゃく、総菜業界をメイン購読者層に、月3回の旬刊紙「トーヨー新報」や業界関連データブック『豆腐年鑑』を発行。平成25年(2013)12月21日号、第1851号をもって終刊に至る。

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