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★ 2022年2月に読んだ本 ★

梅原猛『聖徳太子4』(集英社文庫)……梅原猛は嫌いでないのですが、全4冊のうち、
 しんどい個所も多々有り。史学上の聖徳太子から、作中人物の聖徳太子に話が
 すり替わってしまっているように感じられなくもなく、“それじゃない”感が強くなり。
樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』(新潮文庫)
 ……「にごりえ」、「十三夜」、「たけくらべ」、「大つごもり」、「ゆく雲」、「うつせみ」、
 「われから」、「わかれ道」の8編を収録。文体はともかく、「大つごもり」の落とし方は
 悪くないと思います。一葉は職業作家、売れる小説家になりたかった訳ですから。
八坂書房=編/伊藤直子=文『ルカス・クラーナハ 流行服を纏った聖女たちの誘惑』
 (八坂書房)……どうして、こんなにも、クラーナハに惹かれるのでしょうか?
細見和之『永山則夫――ある表現者の使命』(河出書房新社)
ロバート キャンベル『ロバート キャンベルの小説家神髄 現代作家6人との対話』
 (NHK出版)……具体的には、道尾秀介、江國香織、朝吹真理子、和田竜、
 朝井リョウ、桐野夏生との対話。読みやすいとは言え、内容の薄さに驚きました。
樋口一葉『大つごもり・十三夜 他五篇』(岩波文庫)……「大つごもり」、「ゆく雲」、
 「十三夜」、「うつせみ」、「われから」、「この子」、「わかれ道」の7編を収録。
 新潮文庫版と比べると、代表作の「にごりえ」、「たけくらべ」を別立てにして、
 「この子」を入れています。ぼくは「たけくらべ」より、「わかれ道」が好きだなぁ。
加藤周一、樋口陽一『時代を読む-「民族」「人権」再考-』(岩波書店)
森村泰昌、桐竹勘十郎、平田オリザ、石黒浩、松岡正剛 『森村泰昌×桐竹勘十郎
 人間浄瑠璃「新・鏡影綺譚」ブックレット』(森村桐竹人間浄瑠璃プロジェクト
 実行委員会)
……「M@M」にて「人間浄瑠璃 二人展 お手を拝借!!」も開催中。
海野弘『アール・ヌーボーの世界』(中公文庫)……もっと早い時期に読んでおくべき
 本でしたよねぇ。曖昧模糊とした“アール・ヌーボー”とどう向き合うか、クリアに
 なれたのに……臍を嚙みます。世紀末の文学・哲学との絡み、美術史=絵画史
 ではないこと、建築におけるアール・ヌーボーの意味合いなど、目を開かされます。
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テーマ : 読書記録
ジャンル : 小説・文学

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歌わない詩人、喰えない物書き。
たまに「考える人」、歴史探偵。
フードビジネス・コンサルタント
(自称)。
好きな言葉は「ごちそうさま」。

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